指導者に求められることとは ~気づかせること、その気にさせること~

トロンボーン奏者の福見吉朗さんが次のようなツイートをされているのを拝見しました。
楽器を教えることは知識を伝えることではありません。生徒だけでもできるように導くということは、『こうしなさい』というハウツーを教えることではなく、『こうしてはダメ』という禁止事項を教えることでもなく、生徒が自分で観察したり考えたりできるように、気づきを助ける。イメージを与えること。
このことは楽器を指導するときだけでなく、教科指導でも同じことが言えるような気がします。
「教えて」、「分かった」つもりになっても、本当に身に付けることはできません。その気にさせること、気づかせること、大切にしなきゃなと改めて考えさせられました。
例えば、相手によかれと思ってしたことであっても、時として相手には必要のないことであったり、ありがた迷惑になってしまうこともあります。
それでも本当に相手のためになることだったらすべきなのかもしれませんが、一方的に押し付けるのではなくて、相手が本当に心からそれを欲することを待つこと、欲する心を引き出すことが、指導者には求められるような気がします。
与えられることに慣れてしまうと、受け身になってしまうし、自分から開拓してやろうという気持ちを阻害してしまいかねません。
指導者の自己満足で与えるばかりにならないように、本当に相手を成長させることを思ったら、今どんな行動に出るべきなのか、客観的に判断できる大人になりたいところです。
今の自分はまだまだ自分のことで精一杯で、音楽でも仕事でもまわりが見えなくなってしまうことが多々あります。
だからこそ、自分勝手に自分の思いを一方的に伝えるのではなくて、相手の立場に立ってどう伝えていくのがベストなのかを考えること、相手の力を引き出すにはどのような問いかけが必要なのかを考えること。教員として、人間として、そういった力をもっと磨いていきたいと思います。
(Twitterまとめ)

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