吹奏楽コンクール考⑨ ~最後に目指すところは~

昨日は全日本吹奏楽コンクール高校の部が名古屋国際会議場で行われました。
私は残念ながらチケットに落選し、聴きに行けなかったのですが、TwitterのTL上に流れてくる情報や、朝日新聞デジタルのハイライト動画(http://www.asahi.com/edu/suisogaku/brass/record/2014/highschool.html)などを見てみると、今年もレベルの高い熱演が繰り広げられたのだなと思います。
ここからは個人的な感想になってしまいますが…
意外だったのが大阪桐蔭と習志野の銀賞。
大阪桐蔭は生で聴いただけにそのレベルをもってしてもなんだなと思ったし、習志野もダイジェスト動画を見る限りいつものように上手なので、改めて全国大会ってすごいなと思いました。
金賞を取った学校としては、何といっても横浜創英!
この情報を目にしただけで鳥肌が立ちました。同じ地区ということもありますが、地区大会の時から、会場の雰囲気をガラッと変えさせる素晴らしい演奏だったからやってくれると思ったけれど、本当にやってくれた!という感じでした。昨年の「笑ってコラえて」で、「来年は全国金賞取ります」と言った部長さんが有言実行したところもすごいなと思います。
神奈川県からの全国金賞は1995年の県立野庭高校以来19年振りの快挙です。
↓その時の演奏はこちら(自由曲:レスピーギ/シバの女王ベルキスより)

近くに目標となるレベルの高い学校があるというのは幸せだなと思うし、少しでも近づいていけるように頑張らなくちゃとも思いました。
あと特筆すべきは、市立柏高校でしょうか。
朝一番にベストの状態をもってくるのはとても大変なことだけれど、それをやってのけた市立柏はやっぱりすごいなと思います。金賞というのももちろんすごいけれど、どんなときでも自分達のできる最高のパフォーマンスを聴き手に届けようとする気持ちと、それを実現するための実力、見習いたいものです。
あとは、名電は昔からの憧れの学校だし、玉名女子はバンクリで聴いてからファンになった学校なので何だか自分のことのように嬉しく思いました。
と、コンクール全体の感想はここまでとして。
やっぱりいつかは全国大会の演奏を生で感じたいなと思います。賞という結果では表しきれない熱気や緊張感というやつを感じてみたいと思います。コンクールが吹奏楽のすべてではもちろんないけれど、やっぱり吹奏楽に携わる端くれとしては、その舞台を知っておきたいと思うのです。
本当は、自分が子どもたちをつれてあの舞台に立ちたい、という思いがないわけではありません。今はまだ一番遠いところにいるけれど、少しずつでも近づいていけるように、自分にできることを考えて行動していきたい、改めてそんな風に思いました。
しかし、改めて子どもたちに吹奏楽を通してどのようなことを学んでほしいかと考えてみると、勝ち負けでも根性でもなく、ただ心身ともに健やかに豊かに成長すること。やっぱりここに落ち着きます。
そして、生涯の友としての音楽と触れあって欲しいということ。ここはブレないところのように思います。
結局のところ、コンクールであろうがコンテストであろうが、奏でたいと思う音楽をどれだけ自分たちらしく奏で、それを聴き手の耳元まで届け、心を揺さぶることができるか、なのかなとも思います。
減点されることを恐れ小さくまとまった演奏より、多少粗があっても思いの丈をぶつけた演奏の方が音楽らしいようにも感じます。
…と、そんなことを言ってしまうからコンクールで勝てないのかもしれないけれど、完璧さよりも人間臭さが個人的には好きだったりします。だからといって全く揃ってなくてグチャグチャの自分勝手な演奏じゃいけないけれど、いつも聴き手の立場に立った想いのこもった演奏を心がけていきたいと改めて思いました。
聴き手をどうやって自分たちがつくる音楽の世界に引き込むか。
まずは、自分たちでその世界をつりっていかなくちゃいけません。
そして、明確な意思を持った音楽はきっと聴き手の心に届くはずです。
そう信じて、また今日からの活動につなげていけたらなと思います。
(Twitterまとめ)

iQiPlus

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。