「1日吹かないと3日分下手になる」って本当?

ここのところ本番続きで学生の頃のように毎日ラッパを吹いていたので、昨日は久々に吹かなかったら、夜中になってから無性にラッパを吹きたくなってきました。もちろん、ラッパが好きでたまらなくて、吹いている時間が至福の一時であるということもあるのですが、学生時代に「1日吹かないと3日分下手になる」と言われ続けて育ったのが根強く残っているのかもしれないなと思いました。
しかし、「1日吹かないと3日分下手になる」理論はどこからきているのでしょうか。
・・・これもいわゆる『根性論』からきていると思われます。
確かに毎日感覚を鈍らせないように楽器に触れることは大切なことだと思います。毎日真剣に練習している人と、たまに楽器を出してパラパラ吹く人では、前者の方が上達しやすいということは確かかもしれません。」
でも一方で、毎日目的意識を持たずにただがむしゃらに吹いているよりは、週1回でも自分なりのプランを立てて考えて練習した方がよいように思います。
夏に参加した南魚沼音楽村でも、エリック・ミヤシロ先生が「実は楽器を吹くのは2週間ぶりなんだよ」とおっしゃりながら、でもバリバリ吹かれていたのがとても印象的でした。これだけ聞くと、「エリックさんだからだよ」と思うかもしれないですし、プロとしてバリバリ活躍されている方だからこそ、吹いていなくても調子をコントロールすることができるとも言えるでしょう(ちなみに時間があったらいつでもフラッタリングをしたりすることだけは欠かさないそうです)。
しかし、自分自身でも、社会人になって毎日吹けなくなってからの方が逆によく考えて吹くようになったので、調子を大きく崩すことは少なくなった気がします。
では、どのようなことに今気をつけて吹いているのか。自分なりにちょっと考えてみました。
○ ウォームアップを丁寧に、自分のペースでやる。
○ 無理だと感じたり、集中力がかけてきたりしたら、できるだけ休憩をはさむ。
○ がむしゃらに吹かず、出てくる音を大切に、常に響きのある音で奏でられているか考える。
○ うまくいかないことがあったら、一度立ち止まって考えてから、再び練習する。
当たり前のことと言ったら、当たり前のことかもしれません。
でも、学生時代を振り返ってみると、毎日吹くことが当たり前で、決められた時間の中で練習を「こなす」ことが日課になっていて、この当たり前のことができていなかったかもしれないな、と思うのです。
精神的にも肉体的にも追い込みすぎるのはよくないことです。
毎日吹ける環境があるに越したことはないけれど、社会人プレイヤーともなると、必ずしもみんながみんなそういう環境でやれるとは限りません。 また、毎日楽器に触れることができる環境であったとしても、ただがむしゃらに吹き続けて、訳も分からないまま調子を崩してしまい、なかなかスランプから這い上がれないという状況に陥ってしまうことも避けたいところです。
だからこそ、楽器と触れ合える時間を大切に、無駄にせずに、でも休息することも大事にして、より理想の音楽に近づくべく、よく考えて向きあっていきたいものだと思いました。
(Twitterまとめ)

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