健やかに音楽を奏でるために ~一つの価値観を洗脳することからの脱却~

MASAさん(@MASA_Music)が次のようなツイートをされていました。
子供達はそれぞれ素晴らしい素質を持っています。
プロに成れる、良い指導者に成れる、一生音楽を楽しんで行けるetc…
それらを過酷な練習で潰し、罵声と根性で練習させ、音楽嫌いにしてしまう…この様な事を肯定する大人が増えています。
音楽界の将来にとって良い事だとは思えません。

確かに 「努力と根性こそが正義」みたいな洗脳をしてしまって、罵声や過酷な練習さえも「ありがたいこと」みたいに感じてしまう子どもも少なくないような気がします。
感覚を麻痺させて、厳しい練習を乗り越えて金賞をとれてこそ本当の楽しさがある、までいってしまうと、もはや新興宗教とでも言うべきでしょうか。
MASAさんは続けて次のようなこともツイートされていました。
考える能力等、最も脳が発達する時期(成長期)に一つの価値観だけを(洗脳して)植え付けると言うのは子供の将来を奪ってしまう様なものです。
本当にその通りだと思います。
物事がうまく運ぶための方法は一つだけではありません。時と場合によっても、人によっても異なるし、その場合も「これが正しい」と断言できる方法は一つに限られてはいません。
ここで、一つの価値観を押し付けてしまうと、どうなるでしょうか。
指導者自身の経験で良かったことであっても、その生徒にとっては合わないことかもしれません。その結果、結果にもつながらないだけでなく、効果が表れないことで嫌気がさしてしまう、ということも考えられます。
だからこそ私達教員は常に勉強して、いろんな引き出しを増やしていかなくてはなと思います。
ただ甘やかすのでもなくて、でも軍隊のように訓練させるのでもなくて、子どもたちが本当にやりたいと思うことを引き出し、どうサポートできるかなのだと思います。
子どもたちが本当に健やかに成長していくためにどうすればよいのか、一人ひとりの性格や状況によっても、時代によっても異なるし、いろんな方法があります。
本当に一歩一歩、子どもたちのためにできることを地道にやっていくしかないのです。
子どもたち自身が少しでも「できるようになった」「目標に近づくことができた」と感じることができるような環境をつくること。
そして、さらに力をつけていくためにどう行動すればよいか、自分の頭で考えて、納得のいく方向を見つけられるようにサポートすること。
その中で、子どもたち一人ひとりが本当に心からやりたいと望んでやることを伸び伸びとやれるように応援すること。
そんなことを実践できる指導者になるべく、日々精進していこうと思います。自戒を込めて…。
(Twitterまとめ)

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