昨日はBodyChanceの特別講座で英語と音楽の関わりについてお話をきいてきました。気候や建築などによる言語の違い、そこから生まれるノリの違いなどが知れて、とても勉強になりました。語学の苦手な私ですが、西洋音楽をやる上でやっぱり言語の理解って大切だなとつくづく思いました。
今日のブログでは、その講座の内容をつぶやいていこうと思います。
◎気候の違いから見えること
日本とヨーロッパでは気候も季節感も違う。
ヨーロッパは湿気がなく、夏は日も長い。地震も少ないので石造りの建物が多い。だからこそ「響く」という環境に非常に慣れている。声の出し方も「内に響かせる感じ」である。
一方、日本は湿気が多く、地震も多いので木造家屋が多く、「響く」という環境がない。声も「前に出していく感じ」である。
◎宗教観の違いから見えること
ヨーロッパはキリスト教を中心とした文化。心と体は別物なので、「ちゃんと言わないと分からない」というのが当然のことである。しかし、日本は多神教であるものの仏教的な文化が強く、「心はどこかでつながっている」という意識が強い。「男は黙ってサッポロビール」だけで、「男は黙ってサッポロビール”を飲む”」と言わなくても通じてしまう何かがある。これをフランシスコ・ザビエルは「日本語は悪魔の言語である」と評した。
◎首脳の演説から見えること
オバマ大統領と安倍首相の演説を聴いて、参加者がそれぞれ感想を言い合った。多かったのは「オバマ氏は言いたいところが強調されていて、即興演奏のように聞き手を巻き込んでいく話し方をする」という意見だった。
日本語は「パルス」「抑揚」の言葉であるが、英語は「メトリック(音のつながり方)」の言葉である。それに加えて、英語は「子音-母音-子音」の組み合わせで発音するから拍よりも少し前ノリになるけれど、日本語は必ず拍の頭合わせになる。
「テキーラ」「76本のトロンボーン」の2曲を、日本人とアメリカ人の演奏で聞き比べたが、その差は歴然。この「ノリ」をどうにか出していけるようにしたいものです。
音楽は文化。
西洋音楽を扱っていく上で、相手の文化をきちんと理解することで見えてくるものはたくさんあるし、そういうバックグラウンドをしっかり学んで音楽と向き合うことって大切だな、と改めて思わされる講座でした。
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