全てのパワーを音に向ける! ~ATレッスン記録~

昨日はバジル先生のATレッスンを受けてきました。今回の題材も前回と同じくリムスキー=コルサコフ「シェエラザード」から。
前回見ていただいたダブルタンギングは、プレス(唇を密着させること)でだいぶ改善されたのですが、さらに「マウスピースの中で振動をつくり出している」「口の中の固い部分(上顎)に向けて息を吐いてみる」「腹筋を使いやすい姿勢になるまで、頭を自由に動けるようにして、それに身体全部がついていって…」ということを意識してやってみたら、もっと楽に吹けるようになりました。
それに加えて、盛り上げどころまでどう持っていくか、ということもみて頂いたのですが、吹奏楽時代の悪しき癖として、やろうとする音楽を体を動かすことによって表現しようとして、せっかくのエネルギーが音になっていないということを指摘されました。全神経をマウスピースの中の振動をつくりだしているところに集中しているつもりでも、バジル先生がわざと体の動きを邪魔するように手を添えて下さると、自分でもものすごく動いていることに気付きました。
でも、長年培ってきた癖って恐ろしいなと思いつつ、「逆にそれだけ軽く吹けているわけだから」と言われて、パワーの使いどころを少しずつでも「音」に変えていけるようにイメージをつくっていくようにしようと思いました。
あと印象的だったのは、
・「失敗したからやる」という動機は芸術的ではないし、欠陥を修正していくやり方は人間には通用しない
・練習をすることのよさは「次にやるとににどう演奏するのか明確にできる」ところにあり、「いつかできる」と思って深堀りしていくことはない
・「こんな音楽を奏でてみよう」と思ってやれば、少しずつ前進していく
ということをレッスンの中でお話してくださったのですが、自分にとってはどれも勇気づけられる言葉でした。
改めて、楽器を吹くということは自分の中にある音楽を表現するための一つの手段であって、まずやりたい音楽、奏でてみたい音楽があって、それを実現するために楽器があるのだということを考えさせられる時間でした。
すごく密度の濃い時間をありがとうございました!
(Twitterまとめ)

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