音を出すためのココロとカラダの準備が大切 ~ATレッスン記録~

先日のバジル先生のレッスン記録の続きです。
レッスンに行くと、ほぼ必ずと言っていいほど指摘されることがあります。
それは、「音を出すための準備」についてです。
・楽器は手前に
・口は楽器の方へ
・息は上へ
・吹く直前に口をゆるめない

これらを守るだけで、劇的に音は変わるし、ハイトーンもはずさなくなるように思います。
要は、音を出すための準備ができていない状態で“吹こう”としてしまったために、出る音も出なかったということなのです。
一番の要因は「吹く直前に口をゆるめない」ということに今更気づくことができました。
思い返してみると、自分は『ここぞ』というときに、音の出だしがひっくり返ることが多いように思います。
一番典型的な例は、大学生の時、ヘンデルの『メサイア』の中にあるアリア『The Trumpet Shall Sound』のソロを担当した時のことです。
あまりの緊張に、“楽器が離れていく”感覚を覚えるほどでした。
要は、
・できないかもしれない
・外すかもしれない
・上手く吹かなきゃいけない
というマイナスのプレッシャーを自分自身にかけることで、“楽器から遠ざかる”という到底音が出るはずのない状態に自ら追い込んでいたのです。
今回、Tubaの方のレッスンの時に、バジル先生がおっしゃったことがあります。
「吹く前に静寂の時間をつくって、スタートさせるための準備をして(あとは息を吐くだけのところまでもっていく)から吹く」
「息を出すだけのところまでの準備(整えておくこと)がしっかりしていれば、音は外れない」

・できなくてもいい
・外してもいい
・上手く吹かなくてもいい
・でも、楽しい音楽の世界に入り込みたい
そんな風にココロの準備をした上で、物理的にも吹く前のセッティングをして、楽器からカラダが離れないようにして、あとは息を吹き込む。
これだけのことで、だいぶ演奏の幅は広がってくるような気がします。
しばらくこれを意識して練習していこうと思います。

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