音楽の前に整えておきたいこと ②今日すべきことを一人ひとり分かっていること

前回のブログに引き続き、集団で音楽をつくっていくとき、まず整えておきたいことを自分なりにまとめていきます。
今回は、私が考えているバンド(オケ)が上手くなるための最低条件
① 練習に人がそろっていること
② 今日すべきことを一人ひとり分かっていること
③ 前回よりも向上しようという意欲をみんなが持ち合わせていること
のうち、②について書いていこうと思います。
② 今日すべきことを一人ひとり分かっていること
まず大前提として、当たり前のようですが、今日は何の曲の練習をするのか、合奏なのか、セクション練なのか、パート練なのか、事前にメンバー全員に周知徹底していることはとても大切なことです。もちろん、指揮者との話し合いの中であったり、メンバーの揃い具合だったりで、直前に練習内容が変わったりすることもあるかもしれませんが、それをできるだけ少なくし、メンバー一人ひとりが「今日は何の練習なのか」明確に目的をもって練習場所に来るようにしておくことが絶対必要です。しかも、できるだけ早く計画を立て、発表し、連絡がいきわたるようにしておくことが大切だと思います。
これを実行するメリットには大きく2つの意味があると思います。
一つは、「全体の計画が見通しを持ったものになる」ということです。
全員に練習内容を徹底するためには、事前に運営陣が中心となって、本番までにどのようなペースで、どのようなことを大切にしながら仕上げていこうとするのかを考えなくてはなりません。つまり、「行き当たりばったり」的な練習が減る(もちろん実際にやってみて修正は必要ですが)ことが考えられるわけです。
二つ目は、「各個人の目的意識が高まる」ということです。
当然のことながら、今日何の練習をするのかわからない状態で練習に向かうと、ただ言われるがままに練習が進んでいくという状況になりかねません。できれば、どの曲の、どの場所を、どんな形態でやる予定なのかがはじめからわかっていれば、「あ、この前あそこができなかったから気を付けなければ」といったそれ以前の練習とのリンクができます。練習が始まる前の少しの時間で個人練をすることだってできます。
当たり前のように見えることですが、練習予定をしっかりとたて、周知徹底させておくということはとても大切なことです。
次に、その上で各個人に求められるのが、その日の練習で何を克服させるか(向上させるか)という目標を具体的に持つことです。
・前の練習で指摘されたことは何か
・個人としての課題は何であったか
・集団としての課題は何であったか
・課題を克服するために、自分たちはどのような努力をしてきたか
・どのようなことを意識すると、できるようになることが増えるか
以上に書いたようなことをあらかじめ具体的にあげておくと、練習で吸収できるものも大きく違ってきます。
これを実行していくためには、以前のブログでも紹介した「練習日誌」を面倒でもつけるようにすると、課題を可視化することができてよいかと思います。
そして、「できなかったことができるようになる」ということでモチベーションの向上にもつながっていくことが考えられます。
当たり前のことですが、当たり前にできるようにすることって大変で、でも大切だと、改めて思うのでありました。
(続く)

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