やる気を出すのは自分自身!

最近の子がやる気がないとは決して思わないのですが、何だか受け身だなと感じることが増えてきました。時代のせいなのかはよくわかりませんが、以前よりも無茶をしなくなったという話はいろんな先生方と話していても感じることがあります。
やる気を削ぐような指導はもちろんよくないですし、できればやる気になるような環境づくりをしようと努力することは大切なことだと思います。生徒がなかなかやる気を出してくれないのを、生徒のせいにするのもどうかとは思いますし、できれば指導者がやる気を出すきっかけをつくれたらいいなとは思います。
しかし、やる気は誰かに与えてもらえるものでもありません。受け身で待っていても、誰かがガラスの靴を履かせてくれるわけではありません。
人間ですから、やる気が出ないこともありますし、そういうときに無理してでも頑張らなければいけないとは思いません。でも、それが「やらなきゃいけない」ことではなく、少しでも「やりたい」と思うことだったら、ダメもとでも思いきり挑戦してみることも必要です。そこからやる気も起こる気がします。
すぐに結果が得られなかったり、失敗ばかりすると、なかなか面白くないし、やる気もなくなるかもしれません。そこでスパッと辞めてしまうのも一つの方法。でも、少しでも続けたいという思いがあるなら、ゲーム感覚で、どうすればゲームをクリアできるのか、その途中経過を楽しめばいいだけのことです。
恐らくゲームをやり始めて、ボタン一つ押しただけでクリアしてしまったら面白くもなんともないはずです。楽器の練習も同じ。与えられてみんながスーパープロ奏者のようにすぐできてしまったら、きっと究めていく面白さに気づくこともないでしょうし、すぐ飽きてしまうこともあると思います。
他人と比べるのでもなく、無理にやる気を出そうとするのでもなく、ただ自分がやりたいと思ったことをやってみる。それがもっと楽しくなるための方法を考えてみる。そんなサイクルの中でうまく行くことも増えていくと思いますし、やる気も増していくような気がします。
やる気のでないのは先生のせいだ、環境のせいだと言ってしまうことはもったいないことです。
逆に、生徒がやらないのは、生徒がやる気を出さないからだと決めつけてしまうのもどうかなと思います。
結局、音楽をやるために大切なのは、やりたいなと思う人の心なように思います。その心をどのように上向きにしていくのか。気長につきあっていきたいものです。

iQiPlus

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。