「成功体験」はプラスにもマイナスにもできるもの

先日、アレクサンダーテクニークの授業で「成功体験」について考える機会がありました。
成功体験は本来プラスにはたらいていくものだと思います。でも、その成功体験が自分の足かせになって息苦しくなってしまうことも確かにあるような気がします。
成功体験を積み重ねて上達していくというサイクルに持っていけるか、
過去の成功にしがみついてなかなか前に進めない状況に陥るか。

同じ「成功体験」であっても、自分の中での捉え方次第でプラスにもマイナスにもできるというのは面白いことだなと思います。
自分自身を振り返ってみると、物事が上手く運んでいるときは、上手くいったという「結果」や「手段」にこだわるのではなくて、上手くいったという事実を自信に変え、「さらに次は何をしようか」という望みのもとに、どんどん新しい意欲のもとに積極的に行動している気がします。
逆に八方塞がりになって動けなくなってしまうときというのは、前に上手くいった方法に執着していたり、かつては上手くいったという結果にとらわれて、自分が“今“したいことや望んでいることは何かを見落としてしまっているように思います。
過去の成功体験というのは「過去の自分が達成したこと」です。今の自分はその成功体験の上に成り立っています。そうやって人は常に成長し続け、変わり続けるものです。だから、過去の成功体験を同じように再現しようと思っても、全く同じやり方でできるとは限りません。
大切なのは、その時その時の自分がやりたいこと、望んでいることに目を向けて、その瞬間にしかできない小さな挑戦をしていくことのような気がします。
もちろん、その小さな挑戦がうまくいかないこともあると思います。でも、挑戦した結果がどうであれ、挑戦したことで何かを発見し、また新しい自分を産み出しているのだと思えれば、それは成功体験につながっていくような気もします。そうやって新しい成功体験で上書きしていくことが、自己肯定感を高めていくことにもつながるのかもしれません。
過去の自分は、今の自分を育ててくれた大切な存在です。でも今度は未来の自分にとって大切な存在になるために、今の自分が生き生きと活躍できる方法を考えていきたいものです。

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