自分の一歩が全体の雰囲気を変える ~積極的な音楽づくりのために~

今自分が楽器を吹いて、音楽を楽しむことができているのは、たくさんの人との出会いと支えがあってこそのもので、決して自分一人だけで培ってきたものではありません。
それにこだわりすぎて、自分に自信を持てずに萎縮するのもいけないけれど、そこに感謝の気持ちを持ち続けることで、たくさんのことを感じとり、吸収して、表現に繋げていくことができるように思います。
それだけ、人との出会い、そして共に奏でようとする仲間とは大切なものだと思います。
だから、同じ部活にいながら「あの子は知らないから声かけられない」と言えてしまうのは何だか怖いなぁと思ったりします。最近、そんな風に関係づくりに悩む声をネット上などでも見聞きすることが増えてきました。
もしかしたら、それだけ自分がどこで何を言われているのか不安なのかもしれません。それだけ情報化も進んでいるし、互いに気を遣い合う世の中になってきているのも事実のようにも思います。
確かにそのような状況の中で、初めの一歩を踏み出すことは怖いし、勇気もいるかもしれません。でも、部活動やアマチュアの楽団のように決められたメンバーで長い時間をかけて音楽づくりをしていく上では、積極的なコミュニケーションは絶対に必要なことだと思います。
相手が何を考えているのか分からないからといって距離を置いていては、自分が何を考えているのかも分かってもらえません。メンバーの一人ひとりが自分からはたらきかけようとしなければ、お互い理解し合うことは難しいのだと思います。
どこかで勇気を出して話しかけてみること。
その一歩が互いの関係を近くします。
もしかしたら分かってもらえないかもしれない。
もしかしたら自分が傷つくかもしれない。
当然のことながら、そういう心配はいつでもつきまとうと思います。
できれば自分のことを分かってほしい。
できれば自分は嫌われたくない。
それもまた、人間ならば当然のことのように思うことだと思います。
でも、一歩を踏み出すことがなかったら、人の心は平行線状態のままです。どこかで交わるためには、一人ひとりが自分のことだと思って仲間の輪を広げ、仲を深めていく努力をすることも必要なのだと思います。
すれ違ったら挨拶をしてみる。
練習が終わったときに「お疲れ様」と声をかけてみる。
そんな些細なことから始めればよいのだと思います。
そして、建設的な意見なら、いくらでもぶつかったっていいのだと思います。
…同じ志を持つ仲間なのだから。
そんなことを思いながら、自分も子どもたちとぶつかっていきたいと思います。

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