バンド全体の基礎力を底上げしていくためには ~初級バンドのために~

Twitterのフォロワーさんとのやりとりから、バンド全体の底上げについて考えたことをまとめてみました。
コンクール地区予選も一段落付き、これから新体制で臨んでいくバンドも少なくないかと思います。
ご参考になれば幸いです。
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(Gさん)
突然すいません!
中学二年で、アルトサックスを演奏しています。
私たちは、今年学校として初めて吹奏楽コンクールに出場しました。
学校でコンクールを経験したことのある人は顧問の先生のみで、少しあたふたしてしまいました。
結果は銅賞でした。
審査員の方のご意見では、
和やかなサウンド
音が消極的
一見まとまりがあるようにみえる
パーカッションは良好
などありました。
しかし、実際聞いていた人に聞くと、音量が小さいと言われました。
Pからfまでの幅を広くしたいです。
Pからfまでの幅を広くして、クレッシェンドでも鳥肌の立つような盛り上がりをしたいです。
でも音質は綺麗にしていきたいです。
欲張りですが、私たちのバンドはまだまだ未熟で、パートごとに音色さえ合ってるかどうか微妙なところです。
まだまだ未熟な私なのですが、なにか、大きくて綺麗なサウンドにつながるアドバイスをしていただけませんか…
私に限らず、バンド全体に言えることでも嬉しいです。
よろしければ、教えてください。
長々と失礼いたしました。

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(私)
こんばんは。コンクールお疲れ様でした!そして、メッセージありがとうございます(^-^)
そして、とても素敵な目標ですね!単にコンクールの賞にこだわるのでは人を感動させる美しいサウンドを目指していくことはとても大切なことだと思います。
さて、ご質問の件ですが、
まずは一人ひとりがそれぞれの楽器の美しい音色を具体的にイメージした上で、しっかり音作りをしていくことが必要かと思います。できれば生がいいですが、無理ならばYouTubeなどでもよいので、自分が目指す音色のイメージを持つことがまず大切だと思います。
その上でロングトーン12拍を全部の音(半音も含む)でpp<ff>ppで安定してできるように毎日取り組んでみたり、木管はアルペッジョ、金管はリップスラーの練習をさらに組み合わせて、アンブシュアを安定させてあげるようにすると、全体としても非常に安定したサウンドになるかと思います。
このとき、pを単に小さい、弱い、fを大きい、強いととらえるのではなくて、例えばpなら遠くで鳴っている音、fならホールいっぱいに響き渡るような豊かな音というように具体的なイメージをもってやってみるといいかと思います。
基礎は毎日の積み重ねが大事なので、ぜひコツコツと頑張って下さい!
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(Gさん)
こんなに詳しくありがとうございます!!!!!
私が考えていてもこんなこと思いつかなかったです。
アンサンブルコンテストや来年のコンクールではさらに納得のいく結果になるように頑張ります!
また質問があった時はお伺いしたいので、よろしくお願いします!
本当にありがとうございました!

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(私)
いえいえ、ご参考になれば幸いです。また何かあったらいつでも言ってくださいね。自分で答えられることならお力になれたらと思います。
練習頑張って、素敵な音楽を奏でていってくださいね(^-^)
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まずは、自分も勤務先の学校で実践していきたいところです、、、

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