苦手意識で自分を固めない ~可能性を信じて乗り越えるために~

苦手な食べ物を避けていては、ずっと苦手なままになってしまうのと同じで、音楽であっても苦手なことと向き合う時間をとらなければ、いつまでも自分の音楽の可能性は広がっていかないものです。「できない」ことは悪ではありません。今できなくても、苦手意識で固めて「自分には無理」と決めつけるのは勿体ないことだと思います。
でも、他人が「苦手なものを克服しなさい」と強制的な手段を使ってやらせるのもまた違う気がします。いかに「苦手なものを美味しそうに見せるか」「知らず知らずのうちに苦手なものを食べさせてしまうか」親が料理で工夫するように、まずは「やってみよう」という気持ちを引き出してみることが大事だと思います。
苦手意識をもったまま「これは体にいいから食べなさい」と言われても、子どもにとってはしっくりこないのと同じで、教える側の主観を押し付けても結局「やらされた」という思いだけが残って、自分で道を切り拓く力には繋がりにくいものです。いかに自分から「やってみたい」と思う気持ちを引き出せるかというところが大切だと思います。
しかしそこが難しいところでもあり、だからこそ「こうしろ」「ああしろ」的な指導をしてしまうことが多いのかもしれません。人は誰でも考えて乗り越える力を持っています。それを信じて、自分で乗り越えるためのヒントを提案しながら、子どもたちの成長を見届けていける指導者でありたいところです。自戒もこめて。
(Twitterまとめ)

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