好きなものを好きでいつづけるには ~辛くなる前に小休止~

私は中学生の頃から歌手の槇原敬之さんが好きでよく聴いているのですが、彼の代表作でもある『どんなときも。』に次のような歌詞があります。
どんなときも どんなときも
僕が僕らしくあるために
好きなモノは好きと
言える気持ち 抱きしめてたい

昔はそこまで好きな曲ではなかったのですが、最近、なんだかこの歌詞がとても身にしみるようになってきました。
どんなに好きなものであったとしても、人から強制されるようになったり、義務感でこなすようになったり、「失敗してはいけない」という責任感だけを抱え込むようになったりすると、辛く感じるようになってしまうことは少なくない気がします。
もともと好きでたまらないものが、苦痛以外の何者にもならなくなったら、とても不幸なことです。
そうならないためには、どうすればよいのでしょうか?
その答えが、前述の歌詞に含まれているような気がします。
自分が自分らしくあるためには、自分を見失ってしまうほどに自分を追い込んではいけません。
好きなものを好きでいつづけるには、辛く感じるようになる前に一旦休んでみる勇気も必要です。
好きなことを好きでい続けるのに理由なんていらないけれど、モチベーションを高めておくためには「潰れるまでやらないこと」も大切だと思います。
厳しい練習でも、キツい練習でも楽しくやっているうちは続ければいいし、辛くなる前に一休みした方がよいのです。
一旦潰れてしまったものは、からだでも、こころでも、元に戻るためにはとても時間がかかってしまうものです。
そうならないように、たまに客観的に自分を見つめることができる師匠を自分の中におくことができるか。それが、自分が自分らしくあり、好きなものを好きでいつづけるために必要なことのように思います。
「腹八分目」という言葉がありますが、楽器の練習でも同じです。「まだやれる(やりたい)けどここで我慢しておく」くらいにとどめておいた方が、翌日もモチベーションを高く始められるように思います。
徹底的に自分をいじめぬいて、辛いことにも絶えて、歯を食い縛りながら上達しようとするよりも、自分の中にある「やりたい」「上手くなりたい」という欲求に素直になって取り組んだ方が、効果は上がるはずです。
厳しい練習でも、キツい練習でも、楽しいうちは続ければよいけれど、辛くなる前にやめることも大切です。
そんなことを自分に言い聞かせつつ、また大好きなラッパとずっと付き合っていきたいと思います。

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