教師は授業の司会進行役 ~だからライブは面白い~

福見吉朗さんのブログ『バンド指導って何?-吹奏楽部の目的って…-』http://t.co/FKgxspo7wh を読んで、すごく共感するところが多いなと思い、感じたことをつぶやいていこうと思います。
記事全体を通してすごく説得力があって、なるほどなるほどと思いながら読んでいたのですが、中でも最後の「望む表現に近づいていくこと,より自由に音楽できるようになることが,ひとつの目的」で、そこへ近づいていくための方法は子ども達の中から引き出していくのが指導、というところが全くその通りだと思いました。
指導者が一方的に方針を押し付けたり、ダメ出しだけしても、子どもたちが受け身でいる限りは創造的な音楽づくりはできません。
どんな子どもであっても、どこかに「こうしてみたい」と思う気持ちはあるはずです。それを自分から出していくのが得意な子もいれば、苦手な子もいる。そういうものなのだと思います。
一人ひとりの「こうしてみたい」という気持ちといかに向き合えるか。そしてそれを活かしていけるかは指導者の立ち方次第です。
教育実習の時に指導教官に「主役は生徒。教師は授業の司会進行役である」と言われたことを思い出します。
確かにテレビを見ていても、一流の司会者は存在感はありながらも、自分ばかりが前に出ないで、上手にゲストの意見やいいところを引き出しているように思います。そして、ゲストの反応を見て、さらに全体を盛り上げることができているように思います。
相手のよいところを引き出すには、相手のことをよく知ること、観察すること、そして幅広い知識や表現力が求められます。そしてそれは、いきなり身に付くものではなくて、意識的に身に付けていくもののように思います。日常の中で五感を研ぎ澄ませ、いろんなことに興味をもってみることも大切です。
どこに指導のヒントになるものが隠れているかは分かりません。時には子どもたちに教えられることも少なくありません。
それに純粋な心で気づくことができるか。
それを素直に受け止めることができるか。
そんなことが教員にも問われている気がしてなりません。
同じことを教えるのであっても、生徒の反応によって授業の雰囲気は全然違うものです。何年やっていても飽きないのは、どれ一つとっても同じ授業というものはないからなのかもしれません。
ライブならではの面白さはここにあります。
どんなに入念に準備しても、どんな反応がかえってくるか予測しても、生徒の反応次第では、途中でやり方を180°変えることだってありえるのです。やっている中で新しいことを思いついたり、生徒とのやり取りの中で見つけていくものも少なくありません。
授業でも部活でも、教員の一方的な講義になってしまうのではなく、みんなが互いに学び合える空間をつくっていきたいものです。
(Twitterまとめ)

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