演奏を仕上げていくために必要なこと ~最後まで合奏力は高められる~

今日はTBSこども音楽コンクール地区大会。
最後の最後まで子どもたちは伸びると信じて、今朝も合奏をしてから臨みます。
その時に確認したいことを、チェックリストにしてみました。
【演奏を仕上げていくために】
・主旋律、対旋律、ベースラインのバランスは適切か
・高音、中低音のバランスは適切か
・リズム感やテンポ感が揃っているか
・メロディーの受け渡しができているか
・決めどころのハーモニーが美しく響くか
・聴かせ所がどこか、曲のイメージを共有できているか
①主旋律、対旋律、ベースラインのバランスは適切か
まずは主旋律=一番伝えたいことが見えてくることは絶対条件。さらに、それを引き立たせるための対旋律とどう絡ませるかはそのバンドの腕の見せ所。そして、ベースラインがそれらをしっかり支えられているか、包み込めているかが見えることも大切。
②高音、中低音のバランスは適切か
旋律がどの楽器か、どのようなハーモニー構成かにもよるけれど、一般的には、低音→中音→高音のピラミッド△がつくれていると心地の良い響きになる。人の耳は高音の方が聴き取りやすいことも考慮した上で、バランスをつくっていけるといい。
③リズム感やテンポ感が揃っているか
いわゆる「タテ」が揃っているかということ。でも、ただタテが揃っていればいいというわけではなくて、弱拍・強拍などの拍子感や音楽の進行感が揃っているかどうかも問われる。「揃えよう」と几帳面になるより、曲にどうノってしまうのかが鍵かもしれない。
④メロディーの受け渡しができているか
一人ひとりがそのメロディーを歌えているかどうかも大切だけれど、つなぎ目が切れてしまったら元も子もない。自分が吹いていないところも含めて、大きなフレーズをとらえて、その中でどう歌っていくかを全体で考えられるといい。
⑤決めどころのハーモニーが美しく響くか
本当は、決めどころに限らず、すべての場所でハーモニーが美しく響くに越したことはないが、せめて決めどころくらいは美しいハーモニーを響かせたいもの。だからこそ、決めどころはどこなのか、その和音構成はどうなっているのかを分析しておくことは必須。
⑥聴かせ所がどこか、曲のイメージを共有できているか
指揮者が聴かせどころを知っていたり、イメージをもっていることは不可欠だけれども、それが奏者と共有できなかったら音で表現することはできない。指揮者と奏者、奏者同士のコミュニケーションが大切なのは言うまでもない。
では、今自分たちがそれらをクリアしているかというと、まだまだ十分ではありません。でも、練習を積み重ねていくうちにできるようになってきたことも少なくありません。まずはできるようになったことを自分たち自身でしっかり認めてあげて、次にどうすべきかを考えていけばいいのかなと思います。
個々の基礎力が1日で見違えるほど向上するということは残念ながらありません。それはやっぱり日々時間をかけて積み重ねていくものだからです。でも、チームでつくる合奏力は1日で奇跡的に伸びることもあります。今一人ひとりがもっている精一杯の力を出し合って、明日は今できる最高のパフォーマンスをしたいと思います。
(Twitterまとめ)

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