頭の中で考えることはすぐに変えることができる ~とある合奏の記録①~

昨日の練習は、知り合いの大学生に基礎合奏と曲練習をみてもらいました。
生徒の心をつかむのも上手く、指示も明確でとても勉強になりました。
中でも一番印象的だったのは「常に自分で『何が良かったか』『何がいかなかったか』を意識しよう」ということを何度も呼びかけていたことです。
技術的なことはすぐに解決しなくとも、頭の中で考えることはすぐに変えられる。だからこそ、意識だけは初めから終わりまで続けることができる。確かにそうだなと思ったし、指導者が言ったことをそのまま何も考えずに受け入れるのではなく、自分で今必要なことは何かを考えて主体的に演奏することの大切さを改めて教えてもらった気がします。
明らかに意識するだけで音はみるみる変わっていったし、逆に集中が他に向いた瞬間に萎縮した音になったりして、まさに音楽は心から始まるのだということを実感しました。
先日のアレン・ヴィズッティさんの公開レッスンでも「今鳴らしている一音一音が一番美しく響くように、集中し続けることが大切」「何に集中しなければいけないかを考えることが大切」ということをおっしゃっていました。それとも共通することだったように思います。
自分が今、奏でている音楽に集中する。
今、自分が奏でたい音楽に集中する。
それこそが自分が持っている能力を最大限に発揮して、最高のパフォーマンスをするために必要不可欠なことであり、「自分を信じる」ということなのかなと思います。
「頭の中で考えることはすぐに変えることができる」
だからこそ、「自分はダメだ」とマイナスのセルフトークを繰り返すのではなく、「自分は~したい」「自分ならできる」というプラスのセルフトークを常にしていくことで、奏でる音楽は変わってくるような気がします。
自分も指導者の端くれとして、生徒にマイナスのセルフトークをさせないように気をつけつつ、一人ひとりが今、奏でたい音楽に集中できるように、声掛けをしたり、見守ったりしながら、生徒たちの成長を願って練習に臨んでいきたいと思いました。
(つづく)

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