音楽も人生も実験のようなもの! ~だからこそワクワクが止まらない~

実験というと、理科の実験を思い浮かべる人が多いように思います。化学者が試験管の中の液体を混ぜ合わせて爆発する…っていうあれです。でも、音楽でも、教育でも、日常のあらゆることについて実験の要素は大切なことだと思います。
「こうなるのではないか」「こうなりたい」などという仮説や目標を立てて実際にやってみること。それ自体がもう実験になっています。
この時大切なのが、「仮説や目標を立てる」ということです。ただ何となく流れのままに物事を行うのではなく、漠然としたものでも目指すところがあるだけで、どのように進めていけばよいか、どこから手をつけていけばよいか、そのアプローチの方法を見つけていくことができます。
さらに大切なことは、実験をしてみた結果、どうなっているかを丁寧に「観察」をするところにあると思います。観察することはいろんな「気づき」につながります。そして、自分の行動が実際どのようになっているのか、いろんな視点から気づき、冷静に分析することができれば、また新しい仮説や目標につなげていくことができます。
こうして、また新しい実験をスタートさせ、この繰り返しの中で人は成長していけると思うのです。
どんなに小さな気づきであっても、 よいことには「善い出し」をすることが大切です。どうすればできるようになったか、実感を得ることで、さらに次のステップに進んでいけるからです。
うまくいかなくても「ダメ出し」ばかりしていると、ダメな自分に焦点を当ててしまい、逆にもがき苦しんでドツボにはまることもあります。「なぜうまくいかなったのか」原因を把握した上で、「こうすればうまくいくはず」という新たな仮説を立てていくことが必要です。このように、実験をしたら正しく評価し、分析して次につなげていくことはとても大切なことです。
なかなかやる気が起こらないとき、物事が上手く運ばないときこそ、実験してどんな結果が得られるか分からないワクワク感、ドキドキ感を思い出してみることです。
やる気には限界がないからこそ、ついすごく大きなやる気にしか気付いてあげられないものです。ほんの小さな一歩でもやろうと思えたらその時点で一歩前に進めているように思うし、そこからまた新たな気づきが生まれると思います。
結局のところ、このような「気づきの連鎖」こそが自分自身を成長させ、自信を持って前に進んでいくための秘訣なのかもしれません。
私自身、高校時代に成績が振るわなかった化学の先生に「化学は1に実験、2に実験、学力あとからついてくる。実験が好きなら大丈夫!」と言われたことがあります。
そんな私が今、教員になって化学を教えています。「できない」という結果よりも、「楽しいからやる」「好きだからやる」を貫き通したからこそ、何とか今もやってこれているのだと思います。
結果が分からないからこそ面白いこともあります。もし、将来や未来が見えなくて不安感におそわれそうになったら、たとえ現状の自分とかけ離れていたとしても、まず「なりたい自分」をイメージし、そこに向かってやれそうなことを少しずつ試していけばよいかと思います。その目標は途中で変わってもよいし、また変わった中で頑張っていければよいように思います。
なんだかまとまりのない文になってしまいましたが、誰にも自分の仮説や目標を頭から否定する権利はありません。自分自身の手で実験し、検証し、判断すればいいことだと思います。そのためにも、あきらめずに実験を続けていけたらいいなと思います。

iQiPlus

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。