今日は、今まで自分が使ってきたマウスピースについて書いていこうと思います。
人が使っていたり、お店の人に勧められたり、調子が悪かったりすると、つい新しいマウスピースに手を出してしまう私。いけないとは分かっていても、ついつい繰り返してしまいます。
今メインで使っているのは、V.Bach Artisan 1-1/2C GPです。
Artisanモデルが発売されてすぐに購入し、それからずっとこれ一筋です。
詳細スペックは明らかにされていませんが、どうやらスロートは標準の#27ですが、バックボアがシンフォニックバックボアになっているようです。そのせいか、C管やロータリーにもよくマッチします。これ1本で基本的にはほとんどいける気がしています。
それまでメインで使っていたのは、V.Bach 1-1/2C SP #26です。
“VINCENT BACH 1 1/2C” という刻印ですが、まだ小さい文字のもの。
1995.12から使用開始。何度も浮気をするものの、これに落ち着いていたりします。音程・反応・音質などなど、全ての面で均等に良い。他の1 1/2Cより渋くて丸い音が鳴る気がします。せっかくの旧刻印をもったいない!と楽器店の方に言われつつ、2001.9 にスロートを26ホールにリニューアル。アタック、息の通りなどの問題は解決しました。とてもよいマッピです。息がめちゃくちゃ取られるので苦しいが…。高校時代に一度落としてしまい、バックボアの金属が薄くなっています。自業自得だけど、残念。
カップ経17.0mm、ボア経3.73mm、カップ普通、リムMedium Wide、バックボア10
その他、手元にあるものは…どんどん増えていくばかりなのですが(^^;
今回はとりあえずB♭管用に購入したものの一部を紹介したいと思います。
YAMAHA 11C4
1992.5~1993.2使用。
Xenoを購入したときについてきたもの。at ネロ楽器
小学校でコルネットを吹いていたときも11C4だったから、
とても慣れていたけれど、吹いていて苦しくなったので、
コーチと相談の上、V.Bach 3Cへ移行。
V.Bach 3C その1
1993.2~1995.12まで使用。ネロ楽器で購入。
”VINCENT BACH CORP.3C” という刻印。
音抜け良好、すごく明るい音色がする。
でも、コントロールしにくい。
現在、先輩に貸し出し中。
V.Bach 5B
1995.4~6まで使用。ヤマハ渋谷店で購入。
先輩に5B使え、と言われて買ったものの、
その後、師匠の初めてのレッスンの時にやめろ!と言われ、
友人に譲った。
”VINCENT BACH CORP. 5B” 小さい文字での刻印だったと思う。
V.Bach 5C
1996.5~10まで使用。5Bと交換で友人からもらった。
調子を崩していたときにすすめられた。
”VINCENT BACH 5C” 小さい文字での刻印。
当時、私の周辺は5Cと6Cを使っている人しかいなかったので、
周りとの調和はとれた気はする。
でも、なんか音が狭い感じがしたので、1 1/2Cに戻した。
現在、後輩に貸出中。
V.Bach 1C
1998.9~1999.5までB管、2002.3~C管で使用。DACで購入。
友達のマウスピース選びについていった時、一目(一吹き?)惚れ。
”VINCENT BACH 1C” 大きい文字での刻印。
ppからffまで、面白いようになる。音も深みがあって大好き。
ただ、周囲に比べ、音程が低めになってしまうのでやめた。
ソロをやるんだったら、今でも使いたい。
あと、C管との相性はバッチリでした。
ただ今同僚に貸し出し中。
V.Bach 3C その2
2000.5~8まで使用。
山野楽器ウィンドークルーのマウスピース選定会で出会う。
”VINCENT BACH 3C” 大きい文字での刻印。
どの音域でも音がよくでる。明るめ。
オケでトップ吹くなら、これがいいかな、って気がします。
でも、渋い音が好きな私は、やっぱり1-1/2Cに戻ってしまいました。
JK USA model 1-1/2C
2001.9.22、後輩のMPを選びに行ったときに衝動買い in DAC。
店員さんに「Bachにこだわらないのだったら、これがおすすめ」と
言われて試奏、まるでシルキーの楽器を吹いているように
音が遠くに届く感覚、またアタックがはっきりするのに感動した。
C管との相性もばっちり。高音も好く通る。
Laskey 68C
2001.12.6にYahoo!オークションで落札。
私の周辺で前から話題沸騰のラスキーを試したかったが、
定価は高いぞ!ということで、ためらっていたところ、
Bach3C~1-1/2Cサイズのこれが出品されており、入札。
届いた2001.12.11よりすぐさま使用。
高音も出やすく、コントロールもしやすいが、私には小さめ。
ただ、その頃ピッコロと持ち替えていたため吹きやすかった。
音も明るく、吹奏楽やオケでもトップ向きか。
でも、やっぱり他のサイズも試奏してみたい!と思い、
試奏したところ、もっとよいサイズを発見。短命でした。
現在、後輩に貸出し中。
Laskey 70MD
2002.1.7にTrumpetLoungeで購入。
音程・反応・音質などなど、全ての面で非常に良い。
明るいのに、渋い。スラーがやりやすい。高音も低音も良く鳴る。
Bachよりも音が遠鳴りする感覚がある。口当たりも大差なし。
サイズ的にはリムは2-1/2C~1-1/2C、カップは1Cって感じです。
75C、70Cとも迷ったが、暖かめな音が欲しかったので、こっちに。
年末に大量入荷したとのことで、10本近くから選べました。
それにしても、Laskeyってうわさ通り最高です。
ただ、倍音が少ない感じがしてやめています。
DAC I 1-1/2C
2005.2.20 DACで購入。
”VINCENT BACH 1-1/2C” という小さくなった新刻印。
吹奏楽で吹いている時に、#26だと息がとられすぎて辛いので、
吹奏楽やる用に購入。リムが金メッキなので、口当たりがよい。
普通のV.Bach 1-1/2CやLaskey 75C、シルキー14C2などと
比べたが、音の伸びとか柔らかさが気に入った。
やっぱり、旧刻印のすばらしさにはちょっと負けるけどね…。
DAC Ⅱ1-1/2C
2005.8.13 DACで購入。
”VINCENT BACH 1-1/2C” という小さくなった新刻印。
後輩のPiccマウスピース選びについて行ったところ、
出くわしてしまいました。DACⅡに…。
DACⅠよりも音色が柔らかく、後輩にもすすめられて購入。
音色が明るめで音の輪郭もはっきりしているので、
アンサンブル向きかな。
Best Brass SHIGEO OHKURA model
2006.9.15購入。Bach 1-1/2Cに近い。
スロートが3.78(#25)と大きめなのだがキツさがない。
鳴り方はちょっとLaskeyを吹いている感覚に近いが、
オケで吹いても吹奏楽で吹いても楽に鳴らせるし、
音色もBach 1-1/2Cより深みが出てくるので良い。
若干音程が低めになるのが玉に瑕です。
V.Bach 1-1/2B
2006.9.15購入。
”VINCENT BACH 1-1/2B” 小さい文字での新刻印。
B管で使うと暗くなりすぎてしまうのですが、
C管で使ってみたところ、相性抜群!
これでバリバリC管吹きます!
Stork Vacchiano Custom 3C
顧問をしている部活のコーチに勧められて購入。
やや鋭い音色になるような気がするが、吹きやすい。
トランペットパートがみんなStorkだったので、
生徒と混ざって吹くときに使用していた。
Stork Vacchiano Custom 2C #26C
3Cだと自分には少し小さい気がしたので購入。
音色などの面は改善され、しばらくメインで使用。
しかし、Artisanの登場により、そちらに移行。
V.Bach 2C
練習に行こうと思ったとき、マウスピースを忘れたことに気付き、急遽購入したもの。
当時、メインでStork 3Cを使っていたため、1-1/2Cだと少し大きく感じた。
あまり主流のナンバーではないが、それなりに音量も出るし、高音も出やすい。
手元にはもう少しあるのですが、とりあえず今日はここまでということで。
とにかく言えることは、「一度これと決めたら1年は使ってみること」だと思います。
私のように浮気ばかりしていると、調子を崩す原因となります。
調子が悪いのを楽器のせいにしたり、マウスピースのせいにし過ぎると、上達の妨げになると思います。
ただ、自分で「もっとこんな音色が欲しい」と思ったり、どうしてもフィットしないなと感じた時は、第三者に聴いてもらいながら選ぶことが大切だと思います。
ついつい私もやってしまいますが、ネットオークションや、通販での購入はおすすめしません。
必ず自分の楽器をもって、ラインナップが豊富な楽器屋さんで選ぶことをおすすめします。
私のマウスピース遍歴 ~これと決めたらずっと使うことが大切~
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