音階を理解して奏でること ~Tpレッスン記録~

昨日はラッパのレッスンに行ってきました。
フィンガリングのこと、タンギングのこと、またいろいろな発見がありましたが、今日はとりあえずフィンガリングについて考えたことを書いていこうと思います。
私はフィンガリングが苦手です。
速いパッセージなどは何度練習してもできるようにならなくて、古くは小学生の頃から、周りでパラパラと吹いている仲間を横目に、悔し涙を流しながら練習をしてきました。
今でも初見で速いパッセージを吹くのは本当に苦手で、ちょっとでも細かい音符が並んでいると、そこができるようになるまで「どれだけ不器用なんだよ!」と自分に当たりたくなるくらい練習を積み重ねないとできるようになることはありません。
今の先生に習い始めて1年と少しになります。レッスンでは必ずアーバンの140の練習曲(※日本語翻訳版には収録されていません)を初めにやるのですが、これがなかなか難しいのです。
でもこの練習を通して、
息の流れを大切にすること
楽器の持ち方
指の構え方
音のツボを意識して鳴らすこと
ビート感をもって演奏すること

など、様々なことを学ばせていただいています。
特に自分が苦手であるフィンガリングについても、それまでは「とにかく指を練習しなきゃ」という意識だけでやってきたのが、息の流れや音のツボを意識し、楽器をどう持ってあげるかを再考することで、自分なりにはだいぶ回るようになってきました。
それに加えて昨日のレッスンでは、改めて音楽の基本について考えさせられることがありました。
それは、音階練習の大切さです。
自分も偉そうにいつも生徒にも言っていることではありますが、自分自身も型にはまった練習しかしていなくて、実は系統立てて練習していないなと改めて気づかされました。
今までやはり長音階の練習は毎日してきたけれど、短音階は逃げていた面もありましたし、音階練習というとどうしても主音から始まるパターンの練習ばかりで、指が音階を覚えているような感じになってしまい、頭できちんとどこに♯や♭がつくのかとかあまり意識せずに感覚で吹いていたし、いろんなパターンで「それぞれの音階に馴染む」まで練習をしてこなかったように思います。
指の練習を積むことはもちろん大切なことだけれど、音階が頭に入っているからこそ音程感も良くなるし、結果として指も回りやすくなったりすることもあるな、と昨日のレッスンで改めて痛感しました。
音楽をやる上で感性を磨いたり、技術力を磨くことは大切なことです。
でもそれと同じように、音楽のルールである楽典を理解することは、本当に大事なことだと思います。
楽典を理解せずに楽器を演奏するのは、交通法規を理解せずに車で暴走するのと同じなのかもしれません。
当たり前のことですが、ついついそこから逃げて、目の前の譜面だけにしがみついたり、技術だけに着目して練習すると、上達の遠回りになることもあります。
座学は苦手な自分ですが、もっと楽しく音楽を奏でるために、楽典をまた一から学び直し、演奏技術にもつなげていきたいものです。
気長に、地道に、やっていこう。

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