この歳になって同年代で話していると、つい「最近の若者は…」という会話をすることがあります。若い頃は、そんな風にしゃべっている大人を見て反感を持っていたにも関わらず、いざ自分が歳をとってくると、同じように発言してしまうところが情けなくも感じたりします。
確かに自分たちが常識だと思ってやってきたことが、今の若者にとっては常識ではなかったりすることはたくさんあると思います。でも、必ずしも自分たちが常識だと思っていたことが正しいことだとは限りませんし、今の時代に合った常識もたくさんあるような気がします。
物事には普遍的なものもありますが、その時その場で「常識」であったことが変わることはあり得る話です。「昔は○○だったのに△△なんてあり得ない」「今の若者はダメだ」と言い切ってしまうのは、より良いものがあったときにも受け入れることができない頑なさを産み出してしまうような気もします。
よく「昔はもっと忍耐強かった」と言われることがあります。確かにそうかもしれません。学校や仕事を休むハードルは下がってきていると思いますし、もう少し頑張ればできるようになるのに何で諦めちゃうのかなと感じることは多々あります。
でも、これだけ情報が溢れ、自分でも自由に発信することができる時代です。自分たちが中高生の頃は家に帰ったら基本的には外の世界と繋がる手段はテレビか家の電話かという感じで、友達とは学校で会って話すくらいだったわけですが、今は24時間繋がろうと思えば、友達に限らず全世界のいろいろな人と触れ合うことができるわけです。その分、いろんな情報も目にする機会は増えていると思いますし、人間関係で抱えるストレスも格段に増えていると思います。
そんな時代の流れの中で、価値観が変わっていくのも必然なのだと思います。もちろん自分の信念をもって、それを貫くことは大事なことだと思います。でも、自分とは違う価値観だからといって除外したり否定したりしてしまっては、 自分自身が成長する機会を奪ってしまうだけのような気もします。目の前にあることを否定してしまうのではなく、それも受け入れて考えることは大切です。
人は常に成長し続けるもの。
変わり続けるもの。
そのように考えたら、価値観やものの見方が変わっていくことは当然のことのように思えてきます。ただ流行に流されるわけでもなく、でもその場その場に応じて柔軟に方法を考えていけたら、自分にとっても相手にとっても建設的な考え方というものが生まれてくる気がします。
視野が広がってくると、ものの見え方が変わります。
自分の見えていなかったものが見えてくるようになります。
それって、とても楽しいことだと思うのです。
信念を貫くことと、変化を恐れて殻に閉じ籠ってしまうことは違うことのような気がします。いろいろな考え方に触れながら、良いと思うことをその都度取捨選択しながら、自分も周りも一緒に成長していけるように考えていきたいものです。
変化していくことを楽しむ!
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確かに!