音楽の門戸は全ての人に開かれている!

世の中にはアマチュアの音楽団体が溢れています。それだけ音楽を楽しみたいと考えている人が多いというのは素敵なことだなと思います。
いろいろな考え方もありますし、団体の数だけ、所属している人の数だけ音楽活動に求めることがあるような気もします。数多くある団体の中から、自分の考えに合ったところで、それぞれ楽しめるのが1番だと思います。
ただ少し心配なのは、アマチュアの楽団であっても、どこか実力主義で、人が淘汰されていく傾向があるように感じることがあることです。それはもしかしたら吹奏楽よりオーケストラの方が顕著かもしれません。
上手い人たちが集まって、よりレベルの高いことをしたいという気持ちは否定するつもりはありません。それも一つの在り方ですし、向上心の表れだとも思います。また、そうすることでアマチュア音楽界が発展していくことは大いにあることです。
一方で、プロや音大生のトラをたくさん連れてきてまでやることなのかなと疑問に感じることもあります。主旨に賛同して、プロや音大生とアマチュアが共に演奏している団体もありますが、本番だけ技術的に上手い人を集めて形にしようとするのは、自分は少し違和感を感じたりもします。
もちろん人がどうしても集まらなくて、いた仕方ないというときもあると思いますが、実力主義が加熱するあまり、一生懸命やっている人が団体から排除されたり、陰口をたたかれたりするようになる状況は見ていて悲しくなります。それで辞めた仲間を思うと、残念だなと思ったりもします。
上手い人と一緒に演奏すると刺激になりますし、それ自体は悪くないことです。アマチュアだから下手でいいと割り切ってしまうのもどうかとは思います。でも、アマチュアの演奏にはその良さがあるし、それも大切にしたいところです。
アマチュアがやっていく上で大切なのは、今いるメンバーのベストを尽くすために何ができるかを考えること、試行錯誤しながら自分達にしかできない音楽づくりをしていくことなのかなと思います。
音楽の門戸は全ての人に開かれています。
上手い人が偉くて、下手な人はやってはいけないということはないのだと思います。
それと同時に、楽しみ方は人それぞれだとも思います。ガリガリ熱心に取り組んでよりレベルの高いものに挑戦していくことが楽しい人もいれば、みんなと一緒に音楽をやれるだけで楽しいと感じる人もいます。大人になってから楽器に触れて、何とか周りの人たちに支えられながら、合奏を楽しんでいる人もいます。
日本はこれだけ音楽活動が盛んな国です。難しい面もありますが、誰でもやりたいと思った時に受け入れてもらえる環境があったら、文化的にももっと豊かになるような気がします。
どのやり方がいいとは言えませんが、より多くの人が、それぞれの楽しさを実感できるような世の中になっていくといいなと思っています。

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