相手と向き合うことから逃げずに、信頼関係を築くこと ~いい音楽づくりのために~

昨日は所属している金管アンサンブルの練習でした。なかなか難曲ぞろいで苦戦していますが、「合った」と思う瞬間はとても気分がいいですし、何より互いにいろいろ意見を出し合いながら練習を進めていける雰囲気があって、ここで、このメンバーで奏でられることがただ楽しくて毎回の練習に参加しています。
実はこの団体にはもともと、自分の教え子が参加していることがきっかけで入りました。かつては「教師」と「生徒」という、「教える側」と「教えられる側」にあったわけですが、今は屈託なくただ良い音楽を求めて意見を交わすことができる関係になり、音楽は年齢や立場も関係なく、みんなで楽しむことができるもの、みんなの力を出し合ってつくっていくものなのだなと改めて思いました。
いい音楽をつくるために、遠慮も媚を売ることもしない。
それで成立していく関係づくり、信頼、そういったものが部活にも必要です。
では、どうすればそういった関係をつくっていくことができるのでしょうか?
今の子どもたちが置かれている状況を考えるととても複雑です。SNSの普及によって相手が見えないところでのコミュニケーションが増えたり、LINEなど即時性のあるコミュニケーションツールによって関係が縛られたりすることも少なくありません。
その代わりに、直接相手と面と向かって言いたいことを言い合ったり、時にぶつかったり、といったことはもしかしたら減ってきているのかもしれません。その結果、互いの間に疑心暗鬼が生じたり、そういう積み重ねの中で自分というものが出せずに消極的になってしまうことも少なくないのかもしれません。
子どもたちも大変だな、と思います。
では、私たち大人にできることは何なのでしょうか?
一つには、まず自らが積極的に子どもたちと面と向かってコミュニケーションをとることから始めるしかないのかなと思います。忙しさを言い訳にせず、ゆっくり一人ひとりと向き合うこと。一人ひとりが何を考え、どんなことをしたいと思っているのか、どんな気持ちでいるのかをゆっくり傾聴すること。そこからしか始まらない気がするのです。
そういう中で、子どもたちも直接コミュニケーションをとることの大切さを学んでいく気がします。
時間はかかるかもしれません。
でも、そこから逃げていてはいい関係づくり、いい音楽づくりはできないと思うのです。
今日から実践です。頑張ります。

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