自分の欲求、望みにそった生き方をすること ~効率の良いサイクルをつくりだすために~

先日、2つのツイートから考えさせられることがありました。
1つは、トロンボーン奏者の福見吉朗さん(@fukurou293)のツイートです。
人間の心と身体はつながっています。心を静かにして音に集中することは、呼吸が深くなることにつながり、呼吸を整えることは、気持ちが落ち着いて音楽に集中することにつながる。呼吸を整えるためには身体が自由になる必要があり、身体が自由になれば楽器も応えてくれる。心、身体、呼吸、感覚、集中。
もう1つは、Body Chanceメソッド教師のバジル・クリッツァー先生(@BasilKritzer)のツイートです。
わたしたちの身体は、自らの欲求を満たすために動きます。生存欲求、承認欲求、自己実現欲求など様々な欲求がありますが、わたしたちが何かをしているとき、その背後には必ず何ら欲求があります。 音楽を演奏するために身体が動いてくれるためには、音楽を演奏したいという欲求が必要です。
確かに「~しなきゃ」と思って義務感でこなすのと、「~したい」という欲求にもとづいて意欲的に取り組んでいくのとでは体の動き方も大きく変わるものです。気分がのらなくてもやらなくてはいけない時もあるけれど、本当はそういう時ほど休んだ方がいい気がします。それは、自分自身も休めない環境におかれて心も体も完全にダウンしてしまった経験があるからです。

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ワガママとかサボりとかではなく、気分がのらない時に無理をしてやったところで物事の効率やクオリティは大きく低下するものだと思います。すると、さらに気持ちが落ち込んで、負のサイクルをつくり出す原因になりかねません。だからこそ、自分の欲求、望みにそった生き方をする。それが結局成果も大きくなると思います。
いったん休んで体も心も落ち着けてあげると、本当に自分が何をしたいのか、望みや欲求に気づくこともあります。時間に追われ、義務感に追われて見えなくなっていたものが、見えてくることもあるかもしれません。
そうやって本当の自分の望みに気づけたとき、物事が進むサイクルは大きく前進していくと思います。
コンクールシーズンで、どんどん自分を追い込んでしまう人もいるかもしれませんが、心と体はつながっているからこそ、心にも身体にも余裕を持って奏でられるように、必ず1日1回は静かに自分と向き合い、自分をいたわってあげる時間をとれるとよいなと思います。

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自分の欲求、望みにそった生き方をすること ~効率の良いサイクルをつくりだすために~” への2件のコメント

  1. 実際に「気分がのらなくてもやらなくてはいけない時」は非常に多く、それに対して軽々しく「休んだ方がいい」と言われるのは腹立ちさえ覚えます。
    自分勝手な腹立ちで本当に申し訳ありません。
    ですが、多くの人が「休んだ方がいい」といった趣旨の内容をよくおっしゃっている中で、現実的に休むことの出来ないケースへの配慮がほとんどないように見えるのは、少し違和感を覚えます。
    苦しい中で音楽をしてる人が皆簡単に休みをとれれば、そんないい話はないですよね…
    この度は大変失礼いたしました。
    ご不快に思われるコメントでしたら何らかの措置をしていただいて構いません。

  2. >kmさま
    kmさまのおっしゃることはごもっともかと思います。
    現実的に休むことのできないケースが多いからこそ、「休んでもいいのだ」という空気を全体に広めたいという主旨から記事を書かせて頂いています。それは、自分自身も休めない環境におかれて心も体も完全にダウンしてしまった経験があるからです。
    もちろん、何でもかんでも休めばどうにかなるわけでもありませんし、そこで食いしばってからこそ得られることもあるのは承知しております。
    貴重なコメントありがとうございました。
    今後ともよろしくお願い致します。

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