昨日は初回のレッスンでした。先生ご自身の奏法を分析されたところからのお話を伺ったり、解剖図を使って体の構造やしくみを解説して下さったりと、たくさんお話を交えて実践することかわできてすごく有意義な時間になり、あっという間の1時間でした。
先生にアドバイス頂いたことをちょっと意識するだけで全然吹きやすくなって、具体的にイメージすることの大切さを改めて再認識させられました。
今回のブログでは、その備忘録をつぶやいていきたいと思います。
①トランペットの音が出る仕組み
初めにマウスピースのみでの練習を見ていただきました。ここで大切になってくるのは、あくまで『ほんの少しの息を入れただけでも反応する柔軟な唇作り』をするためにこの練習をするということです。無理に音を出そうと思って唇を震わせても、トランペットをつけた状態とマウスピースのみの状態では長さも違うし抵抗も違うので、あまり意味がないとのことです。
また、唇の振動で音が出るわけですが、唇だけの力で音を出しているわけではありません。マウスピースをあてることで、息が外へ向かう力と内側へ跳ね返ってくる力が生じ、それが唇の振動を作り出しているとイメージするようにします。だから、唇だけでのバズイングができなくても全然問題ないとのことでした。
実際にマウスピースだけで確認してみると、外側から抵抗を受けると意識するだけで反応が良くなりました。構えるときはまずリラックスした状態でマウスピースのリムの内側に上唇を密着させてから、下唇をつけます。それだけでアパチュアができる様子を先生が見せてくださいました。下唇をつけるときにマウスピースから向かっていくと下唇に支えができて、トランペットを吹く上で動くことが大切な下顎が自由に動かなくなるので気をつけなさいとのことでした。
マウスピースだけでちょっと息を入れただけで無理せずに音が鳴るツボがつかめたら、楽器をつけます。
②ウォームアップの重要性
ウォームアップは「時間をかけてピントを合わせていくようなもの」だと考えることが大切です。人間は日によって体調も違うし、それによってラッパの調子も変わってきます。そのブレをできるだけ少なくするためには、ウォームアップはどんなに時間がなくても丁寧にやるべきだと言われました。
音の出だしと切り、フィンガリング、音色、舌の位置など意識をできるだけいろんなところにむけることで、どこを調整していけばよいかが分かるものです。実際に一回吹く度に先生にアドバイスして頂いたことに気をつけてみると、自分でも改善されているのが分かりました。
また「ロングトーン」についても誤解されていることが多く、ただ音を長く伸ばす練習になってしまい、かえってアンブシュアが固定されてしまうことがあるので気をつけなくてはいけないというお話も伺いました。「ロングトーン」は“長い音”なだけであって、例えば下のウォームアップの譜例もロングトーンにかわりありません。
<ウォームアップの例>
先生は上の譜例を時間をかけてじっくりやるようにしているそうです。
③呼吸の仕組み
呼吸のしくみは意外と誤解されています。横隔膜が動くだけで、その引圧で息は体の中に「入ってくる」と考えることが大切です。だからといって横隔膜は自分の意識で動かすことができる筋肉ではないので、いろんなイメージの仕方があるようです。胸式呼吸でも腹式呼吸でももったいないし、意識の仕方によっては力んでしまいます。リラックスした状態で、肺の大きさや横隔膜の位置を意識するだけで自然にたくさん息は入ってきます。
「お腹で吸おう」と思ってお腹に力を入れても、おなかに息が入るわけではないし、かえって無駄な力が入って息が入ってきません。あとは、「すする」ように息を吸わないことも大切です。音だけは勢いよく吸ったように聞こえますが、実際は気道をふさいでしまい肺に入ってくる空気の量は少ないからです。
※参考:呼吸について
荻原明氏のブログ「ラッパの吹き方」: http://trp-presto.jugem.jp/?cid=11
バジル・クリッツァー氏のブログ: http://basilkritzer.jp/archives/1470.html
とりあえずウォームアップの課題を頂いたので、これからまた教えていただいたことを意識して、少しずつ頑張っていこうと思います。
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