ありのままの相手を受容して引き上げる ~指導者の役割は褒めることから始まる~

コントラバス奏者の宮崎克彦さんが、ブログに次のような記事を書かれていました。
「人は褒めて励まして伸びる」これが現代の基礎知識
チャレンジ派人生 http://t.co/ecANnrBGNw
最近の生徒を見ていると、過剰に自分のことを過小評価して、自信をなかなか持てない子どもたちが増えているような気がします。
原因としては様々考えられますが、一つには情報が過多になり、「これが理想の姿」というようなものが目の前に示されることによって、それと自分が異なると「自分は(当てはまっていないから)だめなんだ」と思ってしまうことがあげられるように思います。
だからこそ、今、子どもたちに対して必要なことは「褒めること」であるような気がします。
もっと褒めて、加点方式で評価できるようになったら、ある特定の「型」に縛られることなく、イチロー選手の振り子打法や野茂投手のトルネード投法など、それまでの常識では考えられないものが生み出されてくることはたくさんあるようにも思うのです。
もちろん、本当に基本の基本となる「型」を身につけるためには少し我慢して練習しないといけないこともあるかもしれません。でもそれが本当に奏でたい音楽のためなら苦痛にはならないはずです。そして、頑張ってやっていることをいちいち褒めていくことができれば、さらにやる気は増すようにも思います。
30点が50点になっただけでも大きな進歩です。「まだ50点」と上から見てしまうと、せっかくの上達も見逃してしまうこともあります。
どんな小さな成長だったとしても見逃さずに褒めること。運のよいことに、私が個人レッスンでついた先生方はどなたも褒め上手で、自分をその気にさせてくれました。
確かに根拠もなく褒めることは疑念を生み出します。でも、ありのままの相手を受容して、良いところを指摘し、褒めることは、自信をもって物事に取り組める人材育成になると思うのです。
良いところを認めながら、「ここをこうすればもっとよくなる」と気持ちを乗せていくこと、指導者には大切な資質であるように思います。
(Twitterまとめ)

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