可能性の芽をつぶさないために考えたいこと

よく「可能性は無限大」という言葉を耳にしますが、残念ながら人が持っている可能性には限りがあるように思います。でも、あえて可能性を無限大にしていくことができるとすれば、それは「できないかもしれない」と思って初めから諦めてしまうより、0.000001%の可能性だったとしても「できるかもしれない」と思って挑戦し続けていくことのように思います。
なぜなら、結果的に臨んでいたこと自体ができなくても、それに挑戦したことでいろんなことに触れることもできるからです。もしかしたらその過程の中で、新たな自分を発見することができるかもしれないし、新たな目標が見つかるかもしれません。このように、挑戦し続けるということは、限りある可能性の天井を少しずつ高くしていくことにつながるような気がします。逆を言えば、挑戦し続けていかなければ、可能性はいつまでたっても広がらないままなのかもしれません。
では、どうしたら挑戦し続けることができるのでしょうか。
一番大切なことは「心からやりたいと望むこと」だと思います。やる気がどうしても起きない、モチベーションが上がらないということは、本当に自分が欲していることではないのだと思います。一時的にやる気が起こらなくても、しばらくそのことに触れずにいたら、本当にやりたいことなら「またやりたい」と思うようになるものです。だから、あまりやる気がおこらないというときに無理やりやろうとしても、結果として「やっぱりできなかった」というダメ出し自己否定サイクルに陥ってしまうだけです。
他人に対しても同様です。自分がどんなにやる気があって、共に頑張ろうと思っていたとしても、相手がどう感じているか、本当のところは分かりません。『やる気の押し付け』はかえって迷惑に感じられ、逆効果になってしまうことさえあると思います。
でも、他人のやる気やモチベーションを刺激する方法が皆無なわけではありません。あえてあげるとすれば、『自分が思い切り楽しんでやっている姿を見せること』『その人の可能性を心から信じること』のような気がします。
自分が心から楽しいと思ってやっていないことを他人に求めることは傲慢以外のなにものでもありません。ただ、謙虚さを忘れないようにしつつ、自分が思い切り楽しんでやること。それが結果として他人へのはたらきかけにつながるように思います。
また、本当にその人の可能性を信じられるか、信じているということを行動で示すことができるかどうかということも大切な要素のような気がします。どこかに少しでも「できないかもしれない」という気持ちが混ざっていたとしたら、それは相手に伝わってしまうものです。誰にでもできるようになるチャンスはあるし、可能性は皆無ではない、そのように信じられるかどうかで、相手へのはたらきかけ方も変わってくるような気がします。
実はこれらのことは自分に対しても言えることだと思います。「できるかどうか」ということに焦点をおくのではなく、ただ純粋にやりたいと思うことをやれるかどうか。そこから可能性というものは広がっていくように思います。
結局は「やりたいことを純粋に楽しんでやること」こそが、モチベーションを上げるものになるし、結果として可能性を広げていくことにつながってくるのだと思います。
誰にも(自分自身にも)可能性の芽を摘んでしまう資格はありません。結果にこだわらず、とにかく挑戦し続けること。上手くいかないと感じたら、いろんなアプローチを試してみること。常に謙虚に学ぶ姿勢を忘れずにいること。それこそが、人が持っている可能性を広げていくことにつながるように思います。
教育に携わる者として、自分自身も忘れないように日々を過ごしていきたいです。

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