部活動であっても、一般団体であっても、吹奏楽やオーケストラというものは一人でできるものではありません。それだけに、大人数で一つのものをつくり上げるという達成感も味わうことができるわけですが、一人だけの力ではどうしようもできないことも起こってくるし、人間関係でのトラブルというものはつきものだと思います。
そこで今回からのブログでは、集団で音楽をつくっていくとき、まず整えておきたいことを自分なりにまとめていきたいと思います。
私は、バンド(オケ)が上手くなるための最低条件として、次のようなことがあげられると考えています。
① 練習に人がそろっていること
② 今日すべきことが一人ひとり分かっていること
③ 前回よりも向上しようという意欲をみんなが持ち合わせていること
どれも当たり前のようなことですが、この当たり前のことができるかどうかで、そのバンド(オケ)がどれだけ成長できるか、大きな差がついてくるように思います。
① 練習に人がそろっていること
吹奏楽もオーケストラも、一人でできるものではありません。たとえ少人数であっても、複数のメンバーが集まってはじめて音楽をつくることができます。大人数の場合でも、一人でも欠けてしまったら、バンド(オケ)全体のバランスは変わってきます。つまり、メンバーの一人ひとりは、そのバンド(オケ)にとっては「かけがえのない一人ひとり」であるということができます。それだけに、まずメンバーが練習にそろっているということは必須ですし、全員がそろって練習することで、はじめて全体で音楽をつくっていくこともできるわけです。
しかし、どうしても体調が悪くなることもあるでしょうし、どうしても抜けられない用事が入って練習に出られないこともあるでしょう。特に一般バンド(オケ)の場合は様々な環境のメンバーが集まっているわけですから、必ずしも全員が常に練習に出続けるということは至難の業といっても過言ではないかもしれません。また、少人数の団体の場合、直前だけ参加するエキストラの方がいらっしゃることもあるでしょう。それぞれの団体で出欠調査を事前にとってスケジュールを調整したり、練習開始時に出欠をとったりするなど工夫されていると思いますが、頭を悩まされている団体も多いことと思います。
ただ、一番防がなければいけないと思うのは、「これくらいならいいや」と遅刻・欠席を繰り返すメンバーをつくらないことです。どうしてもの場合は仕方がないことですが、「これくらいならいいや」という雰囲気を少しでもつくってしまうと、それが連鎖して、バンド(オケ)全体に響いてしまうことは少なくありません。そのためにも、絶対に行こうと思える雰囲気づくりをしていくことは大切です。
それは「絶対行かなければいけない」という義務感をメンバーに負わせることではありません。
むしろ「絶対に行きたい!」という能動的な気持ちをメンバーに持ってもらえるようにすることが大切だと思います。
そのためには、練習していて「上達できた」「楽しかった」というプラスの思いを持てるような練習メニューづくりや練習運びも必要になってきます。それが、②③につながってくることです。
(次回に続く)
音楽の前に整えておきたいこと ①練習に人がそろっていること
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