練習日誌をつけよう! ~自分自身の振り返りと指導者とのコミュニケーション向上のために~

久々のブログです。
取り組んでいる学校も多いかと思いますが、練習日誌をつけることは非常に効果的です。
ここでは、実際に本校で取り組んでいる練習日誌をご紹介したいと思います。
練習日誌が持つ意味
①目標を持つ
目標を持たずにダラダラやる練習ほど退屈で無駄なことはありません。さらに目標設定が他人任せになっているうちは、集団として前進することはありません。自分たちが取り組んでいることが人ごとになっているうちは、進歩は見られません。そこで大切になってくるのは“いかに「主体的」になれるか”ということです。
そこで、練習日誌の最初のページに、「目標設定のページ」を設け、自分自身が具体的にどのようなことを目指すのかを意識できるようにしました。これは、このブログでも何回かご紹介した緒方まゆみ先生の『まゆみ先生の吹奏楽お悩み相談室』という本に、目標設定のためのシートの見本が載っていたものを参考にしてつくりました。

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書いてもらったら、顧問がちょっとしたコメントを書きます。目標を達成するためのヒントであったり、ただ「その調子!」だけだったりもするのですが、一人ひとりがどのような活動を目指しているのかがよく分かるので、本番事に書いてもらうようにしています。
②1日の練習を振り返る
当たり前のことですが、1日の練習で「何をやったか」「何ができるようになったか」「何が課題か」を振り返ることはとても大切なことです。これをせずに翌日の練習に臨んでも、前の日と同じことを繰り返してしまうことになりかねません。練習はすること自体も大切ですが、それと同じくらい振り返ることが大切だと思います。
本校では、部活の日誌の他に、担任に提出する「学習日誌」の取り組みもしているため、お恥ずかしい話、あまり書くところが多いと提出率が悪くなります。そこで、「積極的に楽しく練習できたか」「前回までの反省点を意識して練習したか」「音色や音程、音型などを意識して練習したか」「しっかりブレスはとれていたか」「次回の練習で取り組むべき内容を理解しているか」という項目について5段階評価をつけることで、自分の課題を意識してもらうようにしています。

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③顧問とのコミュニケーションをとる
残念ながら、放課後の時間というのは会議や補習が入ったりと、必ずしも顧問が部活に顔を出せる状況にはありません。しかし、部員たちがどのようなことを考えているのか、体調が悪い部員はいないか、悩んでいることはないか、できるだけ丁寧に部員とコミュニケーションをとることは、一緒に音楽をつくっていく上で大切なことだと考えています。そこで、練習日誌にもコメント欄の他、体調や気分、集中力などを書き込む欄を設け、気になる部員には別に声をかけるようにしています。
この取り組みを始めてから、部員一人ひとりがどのようなことを考え、どのような思いで部活に取り組んでいるのかが以前よりも分かるようになりました。こちらからもコメントを書いて返すので、互いにコミュニケーションをとっていくためには非常に大切なツールになっています。
もっと良い方法もあるかと思いますので、これをご覧になって「うちではこんなことをやっている」というのがありましたら是非とも情報をお寄せ下さい。

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