アンサンブルでソルフェージュを学ぶ! ~ありよしなおこさんの講座に参加して~

少し時間が経ってしまいましたが、先日アレクサンダーテクニークを一緒に勉強させていただいている有吉尚子さんのソルフェージュ講座に参加してきました。
有吉尚子さんのFBページ: https://www.facebook.com/naoko.ariyoshi.cl/
お恥ずかしい話、今までまともにソルフェージュの勉強をしたことがなかった上に、どのように勉強すればいいのか分からず、そのままにしてきてしまったので、この機会をつかってソルフェージュに挑戦してみようと思って参加したのですが、これからも勉強せねばと思うきっかけを改めてつくってもらった感じでとても刺激になりました。学んだことは書き起こすことで定着するとのことなので、遅ればせながら記事にしたいと思います。
1.分離唱
参加者みんなで心地のよいハーモニーをだんだんとつくっていく体験をしました。
①ピアノでCのコード(Ⅰ)を4拍ずつ弾く
  ※他の弦が共鳴してしまうのでペダルは踏まない
②コードの音を聴きながら、一つずつ音を抜き出してユニゾンで歌う
③コードの音の中で自分が好きな音を選び、心地よいハーモニーになるように歌う
  ※ハーモニーの中で足りないと感じる音があったら他の音に移動する
④ピアノを鳴らさないで、みんなで足りない音を補い合いながら歌う
⑤Fのコード(Ⅳ)、Gのコード(Ⅴ)でもやってみる。
⑥Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰの順に歌ってみる。
⑦楽器でもやってみる。
互いの音を聴きながら歌ったり、演奏したりすることで、ハーモニー感が養えるいい練習だなと思いました。実際にやってみると、足りない音に移動するときにみんなが同じことを感じていて一斉に音を移動してユニゾンになってしまったり、逆に他の人がどの音をどのように歌うのか、繊細に耳を使って聴いたり、バランスをとるための駆け引きをしたりと、アンサンブルをする上で大事な力も磨くことができるなと感じました。
2.リズム
「合わせる」といっても、何に合わせるのかという基準が明確になっていないと、どこに合わせていけばよいのかが分からず、互いに探り合ってしまい、合わせることが難しくなります。まずは、誰かに合わせるの「誰か」を明確にするために、次のような実験をしてみました。
①リーダーを決める。
②リーダーが「せーの」と言って、全員で手拍子をしてみる。
③どうしたらそろうか工夫して、再度やってみる。
④リーダーを交代してやってみる。
「せーの」の言い方、手拍子をする前の拍やブレスの取り方など、参加者それぞれがいろいろな工夫をしているのが印象的でした。合わせるためには、リーダーがどう合図をするかも大切ですし、それを周りがよく観察することも大切です。それを実感することができました。
その後で、分離唱の考え方を応用したリズム練習に挑戦しました。
①一人ひとりにリズムパターンを割り振って、同時にたたく。
②リーダーを決めて、テンポを揺らしながらやってみる。
③自分が好きなリズムパターンを選び、分離唱の要領で足りないリズムを補いながらアンサンブルをしてみる。
途中でリズムが混乱してしまったり、分離唱と同じく全員がユニゾンになってしまう瞬間があったりもしたのですが、またその駆け引きも面白く、全員でテンポ感や拍子感を共有するいい練習になりました。
3.アナリーゼ
アナリーゼというと難しい気もしますが、
・作曲者がやったことを再構成していく
・コードをふって、トニック(T)、サブドミナント(S)、ドミナント(D)を把握し、T→S,Dに移行するときはクレッシェンド、S,D→Tに移行するときはデクレッシェンドというように、強弱を書き入れる
・全体の盛り上がりがどうなっているのかを把握する
という作業をしてみることで、だいぶ曲想をつかむことができるなと思いました。
最後にリーダーを決めて、リーダーがメロディーを吹いて、他の人がコードを分離唱の要領でバランスを考えながら吹いてみるというアンサンブルの体験をしたのですが、アンサンブルをする上で気を付けたいことを常に意識しながら演奏することができて楽しかったし、初めて出会った方々でしたが、互いをよく知っていてやっているくらいの気持ちでやれてとても新鮮でした。
その後、早速自分が顧問をしている部活でも、「分離唱によるハーモニー練習」を合奏でやってみました。
[分離唱によるハーモニー練習]
 ①三和音をピアノで鳴らし、根音を吹く
 ②ピアノの三和音を意識して、三音を吹く
 ③ピアノの三和音を意識して、五音を吹く
 ④三和音の中の好きな音をルールに従って吹く
※ルール
 ・心地良い響きを意識
 ・足りない音に気づいたらすぐ移動
 ・同じ音は4拍まで
いい響きがする瞬間がたくさんあって、一人ひとり心地の良い響きがどんなものなのかは自然に身についているものだなと改めて思いました。自分の音も含めて互いの音を聴き合えるようなアンサンブルを追求していけたらと思います。
なおこさん、ありがとうございました!

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