「自分に厳しくするためにはどうすればいいですか?」という質問にお答えして…

先日、Twitterのフォロワーさんから「自分に厳しくするためにはどうすればいいですか?」という質問をいただきました。何を隠そう私も自分に甘い人間なので、どう答えていいのか迷ったのですが、自分なりにお答えできることを考えてみました。
「自分に厳しく」というと、自分のことを律して、ストイックに頑張るイメージが私にはあります。
しかし一見、自分に厳しそうに見える人も、話を聞いてみると意図的に厳しくしようとしてしているわけではなくて、本当にその事が好きで熱中しているだけだったり、何か具体的な目標があって、それを叶えるために自然と打ち込んでいることが多いような気がします。もちろん、自分で相当意思をコントロールして、嫌なことでも我慢してやっている人も少なくはありませんが、そういう人も、厳しくなる必要性が腑に落ちているからこそやっているのかなとも思います。
要は、厳しくなる必要性を感じられるかどうか、というところが鍵になってくるのかもしれません。
「自分に厳しく」と親や先生、仕事場なら上司などに言われたりすることも多いかと思いますが、その真の目的(願い)は「なりたい自分に近づいていってほしい」というところにあるように思います。言い換えると、「なりたい自分」や「叶えたい目標」があったときに、「きっとこうした方が上手くいく」という道筋があって、その道を踏み外さないように頑張った方がいいですよ、ということなのだと思います。
確かに、“成功するための王道”のようなやり方はあるかもしれません。受験などでは期限も決まっていますし、限られた時間の中で一定の成功と呼ばれるようなものを得るためには、その王道を我慢してでもやってみることは必要なこともあるかもしれません。でも長い目で見た時には、自分は自分なりのやり方で、少しずつ目標に近づいていければよいのかなと思います。
多くの人は、「自分がやりたい」と心から望んでいることに対しては、誰に言われることなく自然とやり出すように思います。ただ、勉強でも仕事でも、ただやらされている感覚で、自分自身の中に能動的な理由付けができない時には、なかなか重い腰が上がらないこともあるものです。頑張ろう、頑張らなきゃ、と思っても、心からそのことをやりたいと思っていなかったら、気分が重くなるのも仕方がないことなのかもしれません。
もちろん、初めは少し我慢してでもがむしゃらにやってみることで、少しずつ成功体験が積み重なっていって、そのことが楽しくなってくることもありますし、まったく自分のやりたくないことをやらないというわけにもいかないことは多々あります。
でも、自分は目標を持てないからダメだとか、人より頑張ってないからダメだとか、なかなかできるようにならない自分はダメだとか、自分にどんどんダメ出しをしてしまうと、自分のやりたいことやなりたい姿にフタをして、どんどんできない自分を責めるだけになってしまうような気がします。私も未だにそういうループにはまりかける時はあるのですが、それに気づいたら、できるだけ友達や家族に話を聞いてもらったりして、自分のいいところ探しをするようにしています。
「自分に厳しく」というと、どこか美徳とされる部分はあると思います。自分が気乗りしないことを、積極的にどんどんやっていく人を見ると、偉いなぁと思うこともあります。だからといって、「自分に厳しくない自分はダメだ」と、あえて自分いじめをする必要はないのかなと思います。
誰にでも、その人らしい、いいところはあります。
ダメな自分にばかり注目して、「もっと自分に厳しくならなきゃダメだ」と自分いじめに走るよりも、そんなダメな自分も自分なのだと思って、では自分のいいところは何なのか、そのいいところを活かすにはどうすればいいか、そんな風に思考の転換をしていくと、だんだんと自分に自信を持って取り組むことができるものが見つかってくるような気がします。
すぐには見つからないかもしれませんが、自分が今本当にやりたいことは何なのかという心の声にじっくり耳を傾けてあげること。やりたいと思うものがあったら、人に何を言われようと、とにかくがむしゃらにやってみること。その積み重ねが、きっと自分自身を成長させてくれると思いますし、自分に厳しくするのと同等以上の結果をもたらすような気がします。
目標達成、成功をするための道筋はたくさんあって当然です。
周りに何と言われようとも、自分に一番合った方法で、一歩一歩ゆっくりでもいいから、自分の思いを大切に歩いていけばいいのかなと思います。
質問の回答にはなっていないかもしれませんが、そんなことを考えてみました。
自分自身、自分にもう少し厳しかったらな…と思うことは多々ありますが、「厳しくする」というところに着目するのではなくて、「なりたい自分になるために、自分が今やりたいと思うことをがむしゃらにやってみる」ということを大切に考えていきたいと思います。

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