人の言葉は聞き入れても、全て受け止めなくていい ~前向きな心を保つために~

人は互いの感情を、いろんな手段を用いて伝えたり、受け取ったりすることができますが、一番わかりやすいのは「言葉」です。いくら親しい間柄であったとしても、言葉で伝えない限りは本当の気持ちを汲み取ってもらえないこともあるかと思います。
私も言葉遣いが乱暴になってしまったり、人を知らず知らずのうちに傷つけてしまっていたりすることもありますが、最近よく「言葉」の重みについて考えさせられます。
自分は何気なく使った言葉だったとしても、相手の受け止め方によっては嫌な思いをさせてしまうことも少なくありません。
特に最近はLINEなどの普及により、短い文章で意思疎通を図ることも増えてきて、それによる誤解なども多くなってきているように感じます。
言葉を取り巻く環境は、どんどん難しくなっているのかもしれません。
このような状況の中で、言葉とどのように付き合っていけばいいのか。
ふと、そんなことを考える出来事がありました。
相手からしてみたら良いアドバイスをしたつもりだったのだと思うのですが、自分にとっては自分のことを全否定されたようにしか感じられず、非常に不愉快な思いをしたことがありました。
確かに言っている内容は正しい指摘だったかもしれません。
でも、残念ながら自分はその指摘を素直に受け入れることができませんでした。
理由は様々あるのですが、一番大きかったのは「否定形」を多用されたということでしょうか。
自分が一生懸命やっていることを否定され、でもそれを解決するための肯定的な意見はなく、「じゃぁ、どうすればいいの?」という気分になりました。
「否定形」「ダメ出し」は人の心をマイナス方向へと導いていくものです。
絶対に使ってはいけない、とまでは思いませんが、使う際には「では、どうすればプラスにできるのか」というプランも持ち合わせている必要があるように思います。そうでなければ、相手をどん底に突き落とすだけの言葉になってしまうからです。
同じことを指摘するにしても、
「○○ができていないから、ダメ!」
と言い切ってしまうのと、
「○○ができるようになったら、もっと良くなる」
と言われるのでは、後者の方が建設的な助言になると思うのです。
こうした言葉遣いのちょっとした気遣いで、互いの関係性はプラスの方向に向かっていくような気がします。
それでも、マイナスの言葉を投げかけられて傷つくこともあると思います。
私も今回とても傷つき、寝ても覚めても自分のことを責める日々がしばらく続きました。
その中で、次のような助言をして下さった方がいらっしゃいました。
「人の言葉は聞き入れても、全て受け止めなくていい。いったん保留して、冷静になってから受け入れるか、受け入れないかを選択すればいい」
私はこの言葉にとても救われました。
考えてみると、言われたことを全て受け止めてしまっていたことに気づきました。
納得がいかないこと、その時受け止めきれないことは、いったん保留していい。
そう考えるだけで、気持ちがとても楽になりました。
言葉は人を傷つけることもできれば、人を助けることもできます。
自分もまだまだ未熟ですが、人を傷つける言葉ではなく、人を助ける言葉を発していけるように日々気を付けていきたいものです。

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人の言葉は聞き入れても、全て受け止めなくていい ~前向きな心を保つために~” への1件のコメント

  1. 小説「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 福井晴敏 著 角川書店 #10 虹の彼方に(下)」その4 受け止める心がなければ、言葉はただの音の連なり

    どれだけ言葉を尽くしても、 伝えられないこともあるのかな… 何時間も向き合って分かり合おうとしても 歩み寄りがないと感じさせてしまうばかりで 分かり合えたと言う感覚は全く持てず、 憔悴するばかり… 人と向き合おうとして、 そんな風に疲れ果てたことがあります…

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