続・唇バテを防ぐためにはどうすればよいか?

先日もバテについての考察を書いてみましたが、今日はその続きです。
昨日まで3日間、大学オケの練習に混ぜていただき、久々に集中的に個人練をすることができました。この間教えていただいたことや、自分で考えたことを実践するとてもよい時間になりました。現役の皆様、本当にありがとうございました。
さて、個人練をしているとついやってしまうのが「吹き続けてしまうこと」です。もちろん合奏でも、ほとんど吹きっぱなしのような曲を1日中やっていたら同じことだと思うのですが、ともすると個人練はストイックに吹き続けてしまいがちになるのが私の悪い癖です。
練習した分、上手くなれる。
練習量が上達と比例する。

そんな風に育ってきた自分にとって、とにかく吹ける時間があったら、徹底的にさらいこんでやる!と反射的に思ってしまうのは仕方のないことなのかもしれません。
ランナーズハイもとい、トランペーッターズハイとでもいえばいいのでしょうか、きつくてバテてきても吹いてやる!みたいな根性がどこかで根強く植え付けられてきたのか、とにかく吹き続けていることが楽しくなってしまうのです。
でも、冷静に考えてみると、それは「ただの自己満足」に過ぎません。
こんなに吹いてるんだから上手くなれるはず。
たくさん練習したから誰にも負けない。

そんな自己中心的な満足感で、調子を崩してしまう。思えばそんなことの繰り返しだったように思います。
先日もオーバーブローや体の支えとのバランスについていろいろ書いてみましたが、究極な話、バテないようにするためにはどうすればいいか。
---その答えは「休むこと」にあるように思います。
それができたら苦労しないよ! と言われてしまいそうですが、最終的にはここにたどり着くのかなという気がします。
一度バテてしまったら取り返しはつきません。本当にバテて、唇を壊してしまうところまでいってしまったら、後々まで響いてしまうものです。
「サボる」と言うと聞こえが悪いですが、いかにバテないようにサボるかも大切なことですし、これも技術のうちなのだと思います。
何より大切なのは「楽器を吹いていない時間で何をすることができるか」ということです。
もちろん、ただボーっと休むのも悪くありません。
でも、もし余力があったら、一度吹いてみた後、唇(身体)を休めている間に、頭を使って考えることはできるはずです。
どのようなプランをもって吹いたか。
その結果はどうだったか。
目標に近づくことができたか。
次のプランはどうすればよいか。

実はこのように、楽器を吹くためにはたくさんのことを考えることが必要です。
ですから、バテを防止するためにも、冷静に自分の演奏を振り返り、次につなげていこうとするための時間を確保することはとても大切なことなのだと思います。
ただがむしゃらに吹き続けたところで、上手くはなりません。
自己満足欲を満たすだけに吹いても、音楽にはなりません。

これからは、練習中に自分に向けて呪文のように唱え続けてみたいと思います。
吹いたら、休む。
バテる前に、休む。
吹いたら、休む。
バテる前に、休む。

音楽への情熱を持ち合わせながらも、いつも冷静な心を持ち合わせていたいものです。

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