古典の吹き方で音楽を奏でること

今日は大学オケのラッパ会で北村源三先生を囲んでの楽しい音楽談義で盛り上がってきました。
一番勉強になったのは「古典」の吹き方を知っているかどうかで音楽が変わるということです。
音符と音符の間には隙間があるのが自然で、吹奏楽でよく言われるような「次の拍の頭まで伸ばす」というのは楽譜通りではないということ。
たとえば、オルガンは鍵盤を押している間は音が鳴り続けるけれど、音が変わるときには必ず隙間が入るものです。この隙間をとって古典の奏法で演奏できているのは、現在ではウィーンフィルくらいだそうです。
また、音はピアノのように減衰するのが自然だということもおっしゃっていました。確かに古典のオーケストラは弦楽器も音を抜いて演奏しているように聴こえます。クラシック音楽、オーケストラの音楽の原点は古典。だからこそ、その源流の約束ごとを理解して演奏することは、現近代の音楽を奏でる上でも必要なことなのかもしれません。
ウィーンフィルが奏でるワルツやポルカの独特に感じるフレージングは、古典の奏法に忠実だからこそ生まれるそうです。
古典の奏法を理解した上で、拍子の中にある強拍弱拍を感じて、「音楽する=ムジツィーレン」ことをしていけば、聴き手の心に響く音楽を奏でられるのかもしれません。
フレーズとは「楽句」と訳されるものです。ただスラーでつながっているから何となくつなげて吹くのではなくて、その中にある音楽の決まりを読みとって吹くことで、自然とフレーズはつくられる。それを知っているかどうかが実際の演奏に大きく関係してくるのだなと、改めて考えさせられました。
「古典の吹き方」、もっと探求して、聴き手の心に響く演奏につなげていきたいと思います。

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