週末は所属しているオケや吹奏楽の練習がありました。
そこでいろいろ見ていて感じたのが「譜面台の置き方」です。
譜面台の位置や高さは見栄えもありますが、それよりも奏者がベストのパフォーマンスができるように調整して置けると良いと思います。自然に楽器を構えたときにちょうどよい視界の中に入ってくる位置や高さに調節してみると、それだけで音も奏でやすさも変わるような気がします。
それは、高さや近さによって視線が変わることで、姿勢も変わってくるからです。例えば、低すぎた場合、腰を丸め、首を下に下げることで視線を譜面に合わせるということが起きがちです。近すぎる場合だと、背中をそらせたりする原因にもなったりします。一人ひとりにとって最適な譜面台の置き方があって、吹きやすい姿勢がある。あまりにもバラバラし過ぎてもよくないのかもしれませんが、全員が統一する必要はないように思います。
また、譜面をどれだけ読み込めているかもとても大切だと思います。譜面をガン見することで首がかたまり、自由な体勢で演奏できなくなってしまうこともあります。
まず譜面を読み込むことと、楽器で練習することは分けてみると良いように思います。
まず歌いながら指を動かしてみる。
それがスムーズにできるようになったら楽器で吹いてみる。
それだけでも譜面に食らいつくことは少なくなるはずです。さらに、楽器で間違う練習を反復してしまうことも避けることもできます。ソルフェージュの問題と技術的な問題を分けることで、より楽に効率よく奏でられるようになるように思います。
譜面はいろんなことを教えてくれる、大切な音楽のガイドでありパートナーだと思います。でも、その大切なパートナーとも付き合い方を誤れば、自分の心も体もを固めてしまう要因になりかねません。
大切な譜面と上手に付き合って、奏でたい音楽を自由に奏でられるように、時間はかかっても地道にやっていきたいものです。