アレン・ヴィズッティさんの公開レッスン&コンサート覚え書き

今日はアレン・ヴィズッティさんのTpマスタークラスクリニック&ミニコンサートに行ってきました!
いろいろ学ぶことの多い時間を過ごすことができて幸せな一時でした。
印象に残ったことをあげ始めたらきりがないのですが、中でも「今出している音を大切に」という言葉が心に残りました。「いくらテクニックがあっても、出している音が美しくなかったらだめだ」と。やっぱり常に「音楽を奏でているのだ」ということに意識を集中させることは大切なのだなと改めて思いました。
とりあえず、公開レッスンで印象的だったことをメモ書きしたものを記しておきたいと思います。
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・耐久性を高めるために
 →できるだけマウスピースを離す時間をつくる
 →メトロノームに合わせて、「つけて吹く」→「離す」を練習してみる
・自分が今出す音が一番大切
 →どんなにテクニックがあっても音が汚かったら×
・テクニック的に難しい曲はやたら速くやるよりも少しテンポを落として音楽的にやった方がエキサイティングな結果になる
・短い音符は時間的になっている時間が短いだけで、メロディの中での大切さは変わらない
・テンポや強弱を強調して練習しておくと、本番で「こう表現しよう」と思ったときに準備が整っている状態にできる
・ステージの上でどうリラックスして演奏できるか、精神的なトレーニングも練習で必要
・今鳴らしている一音一音が一番美しく響くように
 →集中し続けることが大切
 →何に集中しなければいけないかを考える
   ①ブレスをしっかりとる
   ②今吹く音に集中する(前に外した音や、先の難しいフレーズのことは考えない)
・伴奏とソリストではなく“Duo”と考える
 →ピアノ伴奏とはコミュニケーションがとても大切
・トランペットは正確にバテずに最後まで吹き切ることが求められる
・音量を押さえてきれいに音楽をつくる
 →バテにくさを生む
 →フレーズをきれいにおさめることで、耐久性にも音楽性にもプラスになる
 →音量は自分がコントロールできる範囲で
・ブレスを深くとる
 →ゆっくり時間をかけて吸う
・手に力を入れ過ぎない、リラックスして
・小さい音をたくさん練習することでアパチュアのコントロールができるようになる
 →大きな音ばかり吹いているとアパチュアが開いてしまい、唇が振動しなくなってしまう
 →口火つの筋力を鍛えるとか、支えるとか考えるよりも、リラックスして吹けるかを考える
 →トランペットはバレエを踊っているように吹く。決してスポーツをしているわけではない。
・必ず心を持って演奏する。どんな国や文化の人にも音楽で心は伝わる。
 →各国の首脳がみんなでオーケストラをやればいいのに、でも指揮者は誰がやるんだろうね(笑)とジョークも…
・マウスピースは自分で好きだと思う音色を保てる範囲でできるだけ小さく浅くしている。
 →特殊管は少し深めのカップを使うが、リムは同じもの
 →ピッコロはバックボアの開きが大きいものを使用
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コンサートもアルビノーニからジャズまで幅広いジャンルを聴くことができて良かったし、どの曲も軽く吹いていたのが印象的でした。
それにしても、アンコールの「ヴェニスの謝肉祭」で楽器を360°回転させながら超絶技巧をされていたのにはビビった…。楽器投げてたし(^^;
でも、本当に貴重な経験をさせていただきました。明日からの練習に役立てていきたいと思います。

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