「やりたいことをやる」 ~すべてはそこから始まる~

昨日は午前中バジル先生のアレクサンダーテクニークのレッスン、午後はミュージシャンサポートコーチの高野直人さんのセミナーに参加してきました。
ATのレッスンでもコーチングのセミナーでも共通していたのは、「have to」じゃなくて「want to」のことをしていくということです。やりたいことを実現していくために必要なことは何かを考えて、やる。それが大事なんだなということを改めて思いました。その中で学んだことや感じたこと・考えたことをここではつぶやいていこうと思います。
①バジル先生のレッスンより
・曲の解釈はいろいろあっていい
 曲の解釈には歴史的な根拠もあるけれど、「こうでなければならない」ということはなくて、自分の中で根拠があって、「今日、この人たちのために自分はどう演奏したいか」ということを考えて、自分が吹きやすいように(=本当の意味で自分が納得できる音で)演奏することが大切。
・好きなことをやっている時に使う力は痛みを伴わない
 健康ではない時に「健康な自分」を期待して、痛みを我慢してやってもストレスになってしまう。好きなものでも、「好き」を通り越して練習をし続けたらつらくなる。やっていてつらいと感じることは、思い切って辞めてしまうことも視野に入れる。
・いい姿勢に共通事項はない
 本来からだは「重いものを持ちながらもバランスを保っていたい」と動く。「こうあらねばならない」という姿勢はない。京都大学のチームが科学的にデータを集めたところで、共通項は見つけることができなかったそうだ。
②高野さんのセミナーより
コーチングでよく基本と言われるのが、「認める」「聴く」「質問する」「フィードバックする」というもの。
相手の話をよく聴くこと、気持ちを引き出すこと、やりたいことができるように背中をおすこと。どれも教員として大切なことだし、実践していきたいと思うことでもあります。
お話をしている中で、まずは生徒一人ひとりとよく話をして、何をしたいと思っているのかを丁寧に聴いていきたいと思ったし、生徒一人ひとりの夢を実現するためのサポートができる教員になりたいという初心を取り戻したような気がします。それが自分のやりたいことだから、やる。それだけのことなのだよなと。
生徒が本当に望んでいることを引き出すこと。
そして、その背中をそっと押してあげられること。

教員に求められている究極の資質はそこにあるかもしれません。
そして、その資質は意識すれば自分自身で高められる。そんな風にも思います。
昨日のセミナーの後、高野さんが次のようなツイートをされていました。
自信さえ失わなければ、大抵のことはできます。自信さえ失わなければ、行動は続けられます。自信だけは下げちゃいけないし、奪われてもいけません。指導者が絶対にしてはいけないことは、自信を奪うことです。教え方が下手であろうと、相手の自信を奪うことに比べたら、はるかにマシです。
(ミュージシャンサポートコーチ ‏@musician_coachさん)

生徒が自信を持てていなかったら、自信を持てるようにどうはたらきかけができるかも大切なことだと思います。多様化、効率化が進んでいく社会の中で、根拠がなくとも未来の可能性を信じ、自信を持つためにはどのような未来を描き、実現していくか。その力を養うのが教育なのかもしれません。
そう考えると、まずは教師自身が自信をもって生徒たちに向かっていけるかが問われるように思います。一見すると義務感のようにも思えますが、考えようによっては「使命感」という意欲に変えることができるようにも思います。
音楽にも同じようなことが言えると思います。
失敗を恐れてミスはないけれど自信のない演奏をするのと、失敗することも受け入れて自分のやりたい音楽をとことんやるのでは、やる気の差は歴然、充実感も違ってきます。
「~しなければいけない」から脱却し、「~したいからする」への思考の転換。
これこそが、音楽も人生も楽しむことができる最大のポイントになってくるような気がします。
過去の自分や他人などと比較せずに、今やりたいと思うことをやってみる。人から笑われるようなでっかい夢をもって、それを実現するには何をすればいいかを考えていく。そんなことをやっているうちに、自分の音楽も人生も大きく成長させていきたいものです。
(Twitterまとめ)

iQiPlus

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。