マウスピースの選び方② ~スロート拡張~

今日、アクタスブラスプロにて、マウスピースのスロート拡張をしてきました。
今回の目的は音量の増強と高音の安定でしたが、本当に少し削っただけで鳴りが全然変わって、音色も華やかな感じになりました。高音の安定については自分の技量と慣れ次第かなと思いますが、全体としては改造して良い方向に向かうことができたかなと思います。
そもそも私が初めてスロート拡張に手を出したのは大学生の時でした。当時指示していた先生に高音がうわずる癖を直すことと発音をクリアにする一つの手段として、V.Bachの標準スロートである#27からワンサイズ上げた#26にすることを勧められたのがきっかけです。
スロートはマウスピースの中でも最も径の細い部分ですから、息のとられ方には大きな違いが出てくるように思います。その分、少しコントロールするには経験が必要になってくる面もあると思いますが、鳴らせるようになったときの華々しさは格別のものがあります。
YAMAHAのHPにはスロートについて次のような記載があります。
スロートは、マウスピース内径でいちばん細い部分であるため、音圧が最大点となります。したがってこの部分の内径の長さが抵抗の量に大きな抵抗を与えています。一般に細く長いスロートは、抵抗が強くスピード感がある明るい音色になり、高音域の演奏が容易です。太く短いスロートは、暗めの音色で大音量が得られますが、抵抗が少なく疲れやすくなる傾向があります。
初心者の場合、自分が吹きやすいことを抵抗がない、吹きにくいことを抵抗があると判断しがちですが、これはその人にとっての違和感であり、本来の抵抗とは違うので注意を要します。

もちろんリム径と同様、人によって合うサイズは違ってくるものですが、一般にオーケストラ奏者などはスロート径の太いマウスピースを好む傾向があるようです。
私自身、Artisanの登場までは、そのV.Bach 1-1/2C #26を基本的に愛用し続けていました。でも、Artisanの吹きやすさに感動。発売とほぼ同時に乗り換えることに。でもなんかちょっと息の通りがな…と思って今日に至ったわけです。
店員さんからはバックスペシャルマウスピース(リム、スロート、バックボアを自由に組み合わせられるもの)をいくつか勧められたものの、Artisanの口当たりがどうしても好きで、「スロート拡張」という苦渋の決断をしました。
まずは#26にして頂きました。
#26にしただけで全然鳴りが違います。でも少し残念だったのは、Artisan特有の上品さが少し失われたことでしょうか。
どうせならもう少し太い音にしたいと思い、さらに#25に加工してもらうことに。
店員さん「元にはもどせませんよ」
私「お願いします(>_<)」 もうワンサイズ上げようかとも思いましたが、結局#25に落ち着きました。息がとられて高音が若干キツい印象もあるけれど、鳴ったときの開放感が全然違うマウスピースに変身しました。 とりあえず吹奏楽と大編成オケはこれでいこうかな。 あとは、慣れて芯のある音を出せるようにしていくのみです。頑張ります。 (Twitterまとめ)

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