NVC(非暴力コミュニケーション)ワークショップに参加して

昨日はアレクサンダーテクニークのスタジオで行われた、安納献さんによる非暴力コミュニケーション(NVC)のワークショップに参加してきました。
NVCのことは何も知らない状態で参加したのですが、NVCは、「互いに腑に落ちる手段」「相手を傷つけずに、より正直になる方法」「自分が幸せに生活するために必要なニーズを満たすためには何が必要なのかを考えることで、自尊心を傷つけずに成長させていく方法」ということができるそうです。
人は、誰かのために何かをすることで喜びを感じる生き物です。
ですから、これを動機にして何かをすることができれば幸せを感じるはずです。
しかし、私たちは普段の生活の中で「やらないと怒られるから」「やらないと生きていけないから」といった負の動機でものごとをやっていることが多いです。
そこでまずワークショップでは「自分にとって幸せな生活とは?」というお題で、目をつぶって、自分が幸せな生活をしているときにいて欲しい人、欲しいものをイメージして、参加者がそれぞれあげていくということをしました。
様々な答えが飛び交いましたが、それは「その人にとって普遍的に必要なもの=ニーズ」であるということでした。
そもそも人が暴力的になるきっかけは、「こうあるべき」という道徳的な善悪に基づいた評価基準があるからです。
そのように「良いか悪いか」で物事を判断するのではなく、自分のニーズが満たされているか、同時に相手を一人の人間として見て、互いのニーズをみつけていくことができるかで、同じシチュエーションでも自尊心を失わずに、そして相手のことも傷つけずにコミュニケーションがとれるというのです。
例えば、待ち合わせの時間に相手が30分遅れてきたとします。
それを「30分も遅れてくるなんて非常識!」と善悪で判断すると怒りの気持ちが込み上げてきますが、「その30分で自分のニーズに見合うことができる」と考えれば、怒りを別の感情に変えていくことが出来ます。
心に怒りがあるとき、そこには「~べき」という考え方が存在します。
ここはアレクサンダー・テクニークでならった「~しなくてはならない」を「~するために」という思考に変えるところとも似ているなと感じました。
自分の気持ちは相手の責任には出来ません。
でも、自分のニーズを見つけることで、自分の気持ちに責任をもって行動することができるようになります。
ちょっと難しい話にも思えるけれど、アクティビティも通して学ぶことができて、とても楽しい時間を過ごすことができました。
と同時に、今の自分は相手に自分の感情を押しつけてばかりで、暴力的なコミュニケーションをとることが多いなと改めて思いました。
非暴力コミュニケーション、もう少しちゃんと学んで、自分のものにしていけたらいいなと思います。

NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法
日本経済新聞出版社
マーシャル・B・ローゼンバーグ

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

iQiPlus

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。