ウォームアップをどうやっていくか? ~実は1日1度しかできない~

みなさんはウォームアップにどのくらい時間をかけていますか?
…私は、結構時間がかかる方で、だいたい15~30分くらいはウォームアップをしないと調子が上がってきません。でも、これを省略して、いきなりバーバー吹いてしまうと、もちろん音の鳴りも悪いですし、その後の調子もしばらく崩してしまうことがあります。それだけに、ウォームアップは本当に大切だなぁと思っています。
高校時代、「ウォームアップは1日1度しかできない。だから、ちゃんとメニューを決めて、自分のコンディションを知り、整えていく時間として大切にしなければいけない」ということを言われたことがあります。
確かに1日中練習があって、朝コマ、昼コマ、夜コマでそれぞれ音出しをすることがあったとしても、1日の初めは1回だけで、ラッパなら唇がうまく振動するようになって、唇とマウスピースがなじんで、楽器に振動がうまく伝わるようにし、さらに唇の柔軟性をあげていくという作業は、1日に1度しかできません。
また、自分なりのメニューを決めて必ずやるようにすることで、「調子が悪い」=「どこに問題があるのか」ということを確認することができます。
ウォームアップの方法は人それぞれだと思いますが、ここでは、いろいろな先生方に教えて頂いた中で、自分なりに今行っているウォームアップの方法を記録しておきたいと思います。
1.軽く体をほぐす(ストレッチ程度)
→アレクサンダー・テクニークの「頭を自由に動かせるようにして…」を意識する。
2.真ん中の実音Fの音を鳴らすつもりで、楽器に息を入れる。
→無理に鳴らそうとしない。唇が振動し始めるポイントを探し、唇を徐々になじませていく。
※マウスピースのみでの音出しは、必要以上にプレスがかかるので、現在はやっていません。
3.真ん中の実音Fの音から半音ずつ、ノーアタック、ppで吹く。
→とにかく「振動を楽器に伝える」ということを意識する。
4.下の実音Fまでたどり着いたら、スタンプの教本p.8-9の6番を音の響きに注意しながらやる。
→高音は無理しないで出る範囲まででやめておく。
→息圧や振動のスピードの変化に気を付けるようにする。
5.スタンプの教本p.5の3番をやる。
→ペダルトーンで口を開きすぎないように気を付ける。
6.リップスラーを何パターンか決めてやる。
→音が変わらなくても無理に変えようとしない。あくまで唇を柔らかくなじませ、口の中の容積を変えることを意識する。
7.アーバンの最初の練習曲からいくつか選んでやる(時間があるとき)
→音の鳴りムラがないか、タンギングをしたときに息が入っていくかを確認する。
とはいえ、中高の吹奏楽部などで、集まったらすぐにセッティングをしてチューニングをして合奏なんていう学校もあるかと思います。その場合は、上のように悠長にウォームアップをしている場合ではないかもしれません。私も合奏にどうしても遅刻してしまうときなどは、かなり端折ってやってたりするのですが、最低でも1,2,4はやるようにしています。このように、いろんな場合を想定して自分なりのメニューをつくっておくことも大切かと思います。
どんなに長い時間練習をしたとしても、ウォームアップだけは限られた時間にしかできません。だからこそ、ただなんとなく音出しをするのではなくて、自分のコンディションを知り、整え、1日のスタートを順調に切るための大切な時間にしたいものです。

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ウォームアップをどうやっていくか? ~実は1日1度しかできない~” への3件のコメント

  1. スタンプとアーバンはトランペット奏者にとって聖書のようなものですね。私はアーバンに真剣に取り組んだのは社会人になってからで、学生時代は全くと言っていいほどやっていませんでした。スタンプは更に遅く、8年ほど前にプロ奏者に個人レッスンを受けたときに初めて存在を知りました。今では基礎練習をする際は、スタンプに20分、アーバンに30分費やすようにしています。

  2. コメントありがとうございます!
    基礎練習に時間をかけたいなと思いつつ、なかなかできていないのですが、やっぱりスタンプとアーバンをしっかりやりこむと調子が違いますよね。
    私も頑張りたいと思います。

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